45日間の不食的ファスティングを振り返って&通常食に戻った現在思うこと

断食・不食

6月末に自分史上最長記録となる45日間の不食的ファスティングを終了し、現在は通常食に戻りました。

不食的ファスティングとは、「人間食べなくても大丈夫」という不食の考えに基づき、ガマンと無理をしない私独自のファスティング方法です。完全に固形物を絶ってガマンする断食(ファスティング)ではなく、果物やナッツなどは少量であればOKという超微食スタイルで取り組みました。

今日は45日間を振り返って思うこと、今回のチャレンジを通じて学んだこと、通常食に戻った現在思うことについて記していきたいと思います。

45日間を振り返って

思えばスタートからつまづいていました。「今週から始めるぞ!」と思ったその週に食欲の猛反発を食らって開始が1週間遅れました。

その後も義両親の訪問による食事会(2週目)やPMSによる食欲増進に振り回され続けました(4週目)。食欲を見ないふりしていたら代わりに物欲が湧いてしまいました(3週目)。あまりの食欲にチートウィークと名付け思いっきり飲み食いしたときもありました(5週目)。気持ちよくラクに超微食生活を送れたのは、6週間のうちのほんのわずかな期間だったと思います。詳細は以下の記事をご覧ください。

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これまでのファスティングと違って、今回は1か月以上行ったため思いっきり生理にぶつかりました。しかも2回。プレ更年期で周期が不定期になっているためです。そしてPMSも長期間続くのでメンタルが安定せずなかなか苦しかったです。でも今までは生理を避けてファスティングを行ってきたので、今回のことは新たな発見、貴重な経験になりました。

体重・体脂肪の変化

最終的に45日間で体重-3.8kg、体脂肪-4.1%でした。

45日もやったのにこれだけしか減らなかったのかと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そうですね、途中で食べてましたしねww。

それにもうけっこう「ヤセ」の部類に入ってしまったのでこれ以上の減少は望んでいません。ヨガをやってもぜい肉が邪魔することはなくなったし、なにより体が軽い!おなかぺったんこになりましたよ!

撮ってみたかった憧れの写真

子供のころから数十年間ずっとデブがコンプレックスでしたが、私の悩みは完全に解消されました!

今回のチャレンジを通じて学んだこと

いろいろあります。失敗全てが学びにつながっています。

  • すべてはマインド
  • 鍵は瞑想と呼吸
  • ホルモンによる食欲はコントロール不能
  • 食欲を抑えつけるとほかの欲が強まる
  • 食欲は手強い

ひとつずつ見ていきます。

すべてはマインド

まず大前提である食に対する信念が「人は食べなくても大丈夫」と思っているか、「食べないと死んじゃう」と思っているかは本当に重要です。飲み物のほかに少量のフルーツとナッツだけでも何の不安もなく45日間過ごせたのは、その前に21日間の不食的ファスティングを行ったことで不食の「食べなくても死なない」というのを身をもって実感できていたからだと思います。

そうは言っても1か月以上という長期間のチャレンジを行うに際しては、やはりマインドが「死ぬ!」とビビってしまってなかなか始められませんでした。そして目標設定の仕方を1週間単位のスモールステップに切り替えたことで、マインドも「1週間ならがんばれそう」と警戒心を解いてくれました。マインドを無視したり押さえつけるのではなく、いかにコントロールするか、自分と対話し「納得」することが大事であると学びました。

鍵は瞑想と呼吸

マインドコントロール、自分との対話に重要な役割を果たしているのが瞑想と呼吸です。忙しくて瞑想ができないときには心がそわそわしだして食欲も暴れそうになりましたが、逆に瞑想してしっかり呼吸法でエネルギーチャージしているイメージが持てると、心が落ち着いて食欲も静かでした。飲み物さえ口にしないで生きているブレザリアンは大気中にある気(プラーナ)だけをを取り込んで生きていると言われていますが、自分でも瞑想と呼吸法の時間が取れたかとれないかで心と体の状態が全然違っていたので、あながち嘘ではないと思いました。飲み物はすべてブルーソーラーウォーターにしていますが、飲むと優しい口当たりに太陽の大きな慈しみを感じることができ、それも役に立っていると思います。

ホルモンによる食欲はコントロール不能

いくら瞑想しても、呼吸法でエネルギーチャージしても、ホルモンによる食欲の増進にはどうやっても抗えないことが今回よくわかりました。いくらマインドコントロールを試みても、ご機嫌を取ろうとしても、なにをどうしたって食べたいんです。私の場合「何か食べたい」ではなく「〇〇が食べたい!」とわりとはっきり食べたいモノが限定されていることが多く、それを食べるまでは衝動はやみませんでした。きっと体がなにか特定の栄養素を欲しているのだと思います。いくらファスティングしていてもこういう食欲には抗うだけ無駄だしストレスになるだけなので、食べてしまってもいいというか、食べるしか落ち着かせる方法はないということがよくわかりました。

食欲を抑えつけるとほかの欲が強まる

ホルモンによる食欲増進をなんとかコントロールできないかと試行錯誤していたとき、やはりガマンや抑えつけがありました。食べ物の欲を抑えつけようとした結果、他の欲、私の場合は物欲が強まってしまいました。なぜかわかりませんが「黄色い服」が欲しくてたまらず、夜寝ていても夢に出てくるし、挙句の果てには深夜に目が覚めてネットのショッピングサイトを物色する・・・ということもありました。今思い返しても異常でしたね。物欲の対処法をいろいろ駆使し、それでもだめならダメージが少ない方法を選んで物欲を満たすということをしました。欲はモグラたたきのようにあっちが引っ込めばこっちが出てくる。欲は見えないところでつながっていて、満たされない何かを埋めようとする性質があると学びました。

食欲は手強い

改めてですが、欲の中でも特に食欲は手強いと実感しました。なんたって生命維持に直接関係しますからね。ホルモンにもすぐ影響されて増大するぐらいですから。

いくら理想では不食になれたら素晴らしいと思っていても、食への執着はなかなか消えません。食べることは生物にとって「死への恐怖」の回避であり「快」をもたらすからです。

関連記事→人はどうして食べるのか?食べる意味を考える

食べることにまつわる楽しかった思い出、覚えている味、食べたことのないものへの興味、快感、満足感、さまざまな感情や記憶、そして本能と結びつき、これを小さくするのは本当に至難の業です。だからこそ、力づくで抑え込もうとしても無理。マインドコントロールのところでも書きましたが、食べないことに心からメリットを感じ納得しない限り、いくら「食べなくても大丈夫」と言い聞かせてもずっと食べないでいることは不可能だと思います。

私の場合、食べないでいることの快適さが少しずつ体験としてわかってきましたが、まだまだ「完全に、永遠に」食べないでい続けることは難しいです。今回も超微食ではあるけれども食べてもいいと許可したから45日間も続けられたわけで、これを完全に絶っていたらとっくにリタイアしていたと思います。

通常食に戻った現在思うこと

今回も一応46日目の朝に「スッキリ大根(梅流し)」を食べました。期間中毎日ではないにしてもお通じがあったので、今回はそんなに出ないかな、と思っていたのですが、そんなことはなくしっかり宿便(胆汁)が流せて腸の大掃除ができましたよww。ただファスティングを始めた数年前に比べたら、だいぶ宿便の質がかわってきたように思います。

そのあとは特に「回復食」というものを意識しないで食べたいモノを食べるようにしました。というのも、私が食べたいものは野菜がたくさん入った味噌汁と漬物とゴハン、つまり回復食で食べてもいいとされるものだったからです。そのへんはもう特にコントロールしなくても自分の感覚を信頼できるようになりました。

それよりびっくりしたのは、今まで以上に味覚が研ぎ澄まされて、味の違いが分かるようになったこと。全然食べていなかったわけじゃないのに、やはり超微食といえどファスティングでデトックスが進んでリセットされていたのでしょう。久しぶりに食べた野菜と漬物がなんと美味しかったことか!

それから、やはりまだ私はおいしいものを食べることに未練たっぷりで、食べたいモノ、おいしいモノ食べて「幸せ~!」って感じました。

食べたいものを食べてお酒も飲みましたが、リフィーディング症候群の症状は現れませんでした。

今のところ肉、魚、卵、乳製品などの動物性たんぱく質はもちろん、豆乳や豆腐などの植物性たんぱく質も欲しません。たぶんこれは好みが完全に変わったのだと思います。

最後に

せっかく45日間の不食的ファスティングが終わったのに、私の食べたい欲求はほんの数日で満たされてしまいました。もちろん無理やガマンをしないで食べていたことが反動が少ない原因だろうし、なによりも心と体が超微食に慣れて快適になってしまったんだと思います。だからこれからは特にルールを設けて「ファスティング!」ってしなくても、超微食の食生活を基本として食欲の要請や状況に応じて食べたいモノを食べ、たまにスッキリ大根で腸のお掃除をすればいいかな、と思っています。

紆余曲折ありましたが、本当に学びの多い45日間でした。チャレンジしてよかったと思いますが、一歩間違えれば命にかかわることなのでみなさんに勧めたりはしませんから安心してくださいww。

 

この記事がお役にたてたら嬉しいです。

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