ていねいな暮らしで自分が整う

明治維新後、わたしたちの生活は劇的に変化しました。今では生活・お金・仕事が密接に結びつき、お金を稼ぐために家から離れて仕事に行き、そこで一日の大半を過ごします。忙しくて家にいる時間が短いため、稼いだお金を使って家事をラクにするための道具や食べ物を買い、ストレス発散のためにテレビ、インターネット、ゲームなどのバーチャルな世界に余暇時間の大半を使うようになりました。生活に必要なお金が増えたため、たくさんお金を稼がなければ生活が維持できないので、仕事はやめられない。時間がない。ストレスたまる。時短・便利道具を買う。・・・いつの間にか堂々巡りのループにはまって出られなくなってしまいました。

働いても、たくさんお金を稼いでも、たくさん物を持っていても、あまり幸せを感じられない人、いますよね。

かくいうわたしもそうでした。

でも、気づいたんです。幸せを感じるのは「生きている実感」なんじゃないかと。

幸せは身近にあった

幸せは、今生きている実感です。生きている実感は、生活です。家事です。「自分のために自分の体を動かすこと」です。

自分のために自分の手で衣服の手入れをし、

自分のために自分の手で食べるものを作り、

自分のために自分の手で住んでいる場所を掃除し、

自分のために自分の足で歩く。

自分の五感で周りの人と話をする、話を聞く、体温を感じる。

ゆっくりお風呂に入って温かさを感じる。

太陽を眺めたり、風を感じたり、緑の中に身を置いて自然を、地球に生きていることを感じる。

 

自分のために、自分の体を動かし、五感をフル活用して生活すれば、「自分に大切にされているな」というじわ~っとした地味だけれども確実な幸福感が感じられます。

家事で「今ここ」にいられ、自分が整っていきます。

生きるのにそんなにお金はいらない

大昔はお金なんてなかった。でも人は生きていましたよね。それって生活力ってことです。

自分で家を建て、自分で食べ物を集め、自分で火を起こして煮炊きをし、自分で着るものを作り、自分で道具を作り、自分の足で歩く。そしてくたくたになって寝る。

現代にそこまで徹底的にやる必要ないかもしれませんが、実際できるだけ自給自足生活をしているひともいます。有名なのは青森県に住む田村さんご一家でしょうか。

【自給自足】電気も水も…「未来のため」親子3人の手づくり生活に1年密着 『バンキシャ!』

生きてるって感じ、しますよね?

たくましく生きるスキル、地に足ついた生活力があれば、どんな事態になっても大丈夫!という自信と安心感になります。

小さくてていねいな暮らしで自分を整えよう

どこからスタートしてもいいと思います。

例えばまずはモノを減らして収納ケースやスペースを小さくしてみます。

すると大きい住居は必要なくなります。モノを管理する時間も手間も大幅に減ります。

小さい住居なら、お掃除もそんなに大変じゃないです。

家を掃除すると、体を動かすことにもなるし、家の中の気も浄化されます。

それから、自分で食べるものを作ります。

慣れてきたら、みそ塩麹などの発酵調味料も自分で作ってみます。基本的に放置しておくだけで時間が育ててくれます。

食事中はその食べ物に向き合って目と舌でしっかりあじわいます。それで充分お腹は満たされます。

家庭菜園で野菜を育てるのもおススメ。土に癒され、成長が毎日の楽しみになり、しかも最後はそれをいただける喜びがあります。

さらに余裕が出てきたら、自分ちで生ごみ処理もできちゃいます。

地球で生きているのを実感するために、風土や暦(旧暦)に基づいた十五夜などの行事を祝ったり、毎朝繰り返される日の出を見るのも手。太陽を眺めるのを日課にしたら、簡単に幸福感アップしました。太陽エネルギーすごすぎ!

最後に

幸せは、本当に近くにあります。

だってそれは内側から湧き出る自発の感覚だから。

お金をかけて得られる幸せ(経験・モノ)も確かにあるけれど、毎日ていねいに「今ここ」を感じるだけで、得られる幸せもいっぱいあります。

ていねいな暮らしでていねいに感じれば、自分が整い、幸せです。

大変な思いをして感じた幸せも、日々の地味な生活から得られる幸せも、結局は同じ内側の感覚。

だったら、いつでも手軽に味わえる幸せの方を、私は選びます。

たくさん加えて複雑にしなくていい。むしろシンプルなほうがいい。

ていねいな暮らしはそれを手助けしてくれます。

自分にくっつけているいろんなエゴを下ろして、あるがままの姿に戻ってかる~く生きましょう!

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