【生活】キエーロとコンポストの違い

生活

我が家でも生ごみを家庭で処理したい、それを家庭菜園で使用して循環させたい、との思い、それから条件などを加味して我が家は「コンポスト」ではなく「キエーロ」を導入しました。

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そうしたら、コンポストをやっている友人から「キエーロとコンポストって何が違うの?」と質問がありましたので、私なりに違いをまとめてみました。

キエーロとコンポストの違い

「違い」と書いておきながら何ですが、どちらも菌や微生物の力によって生ごみを分解する装置であることは同じです。

コンポスト(堆肥化)の方法の一つにキエーロがあるというイメージです。

 

単純な理解としては、

キエーロは土に穴を掘って埋める(土で蓋)、コンポストは専用の密閉容器があり、土が必須ではない

最終的にできるのはキエーロは土、コンポストは堆肥

といったものでした。

 

装置に求めた条件

我が家は賃貸マンション、ベランダはありますが、庭がないという住環境です。そして、生ごみは1週間に1回程度捨てられれば支障ありません。

そんな我が家の条件に合わせて使用できる装置として

①匂わない

②虫がわかない

③初期費用が安い

④ランニングコストが安い

⑤手軽、ラク

⑥ずっと使い続けられる

⑦ベランダに置ける

というのが求めたポイントでした。

においと虫

「①匂わない」「②虫がわかない」は誰もがそうだと思います。特に我が家は集合住宅なので、これが発生したらクレームがきてしまいます。「②虫がわかない」については、コンポストでもキエーロでも使い方の問題かなと。やり方を間違えれば虫は湧くし、逆に正しく使えれば湧かない。最初に使い方の注意事項をきちんと読んでから始めようと思いました。

匂いについては、私の勝手なイメージですが、コンポストは蓋を開けるたびに鼻を突くような異臭が襲ってくるので、息を止めて素早くゴミを捨ててすぐさま蓋を閉める、そんなイメージがあります(違っていたらごめんなさい)。そんなわけで、匂いそうなものを家の中に置きたくない、かといって庭はないので「⑦ベランダに置ける」というのも不動の条件でした。

費用

導入したら使い続けたいので、費用も重要です。「③初期費用が安い」については、私が住んでいる自治体はコンポストでもキエーロでも補助金が出ましたが、それでも自己負担は数千円、送料などがかかる場合はそれも自己負担になります。実際にお店で売られているコンポストを見に行きましたが、土の中に埋める土中式と、小さな密閉式のバケツしかなく、購入をあきらめました。一方キエーロは補助金対象の購入先が1か所しかなく、受注生産なのでお高い。しかし買わずとも、土を入れられる大きな入れ物さえ自前で用意できれば土を買うだけでいいので安く済みそうとも思いました。

「 ④ランニングコストが安い 」も重要で、いくら最初は安くても、使っていく途中で費用がかさむようでは困ってしまします。最低限のメンテナンスは必要だとしても、必要な物を買い替えなくて済む、電気などエネルギーを使用しなくても菌が働いてくれれば済む、そういうコスパがいい物のほうがいい。

手軽さ、ラクさ

これも長く使い続けるためには重要な要素です。コンポストは基本的にゴミを中に入れるだけ。ラクです!キエーロは、捨てるときに穴を掘って埋める。コンポストに比べると手間ですが、まあ穴掘るだけですし、土いじりと思えば癒しにもなるので問題なし。それよりコンポストやキエーロの入れ物自体を洗ったり乾燥させたりする方が私にとっては手間です。それがない方がいい。

また、出来上がったもの、つまり「堆肥」や「土」をどう利用するかについても大事。キエーロは土の量が変わらないので、特に無理やり使わなけらばならないことはなさそう。そのまま放置でOK。一方コンポストは熟成期間を経てできた堆肥は、使う/使わないにかかわらず、そこから出さなければまた容器を使用することができません。堆肥は家庭菜園で使用できますが、我が家のようなベランダ菜園レベルでは、堆肥の量はそんなに必要ありません。堆肥だけあっても植物は育たないそうです。せっかく堆肥ができても使いきれずに持てあまして、これが「ゴミ」になってしまう可能性がありました。

まとめ

以上のような要望、検討をふまえ、我が家に最適だったのが「キエーロ」というわけです。

入れ物は捨て活で空いたプラスチックの衣装ケースを使い、夫がDIYで蓋をつけましたので、だいぶ安く導入できました。(冒頭の写真がそうです)

実際に使ってみて、本当に満足しています。夏場でも匂いも虫もわきませんでしたし、秋撒き野菜用の土にキエーロの土を使うこともできました。栄養たっぷりの土なので、すぐに発芽したのにはビックリしてしまいました。

我が家には「キエーロ」が合っていたというだけで、それがすべてのご家庭の正解だとは思いません。それぞれのご家庭の条件、ご要望に合ったものをチョイスしていただいて、生ゴミ処理問題が解決できることを祈っています。

ちなみに、コンポストを使っていた友人は、今はその入れ物に土を入れてキエーロのようにして使い始めたそうです。そんな応用も効くのが自然にいる菌、微生物のいい所。自然は優しいですね。

 

この記事がお役に立てたら嬉しいです。

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