【ファスティング】復食期に食べる回復食と気をつけるポイント

断食・不食

48時間以上ファスティングをした場合、断食期と同日数の「復食期」を設けるのが推奨されています。

3日食べなかったら3日間の復食期、5日食べなかったら5日間の復食期、10日食べなかったら10日間の復食期、といった具合です。

長い断食が明け、「やっとモノが食べられる!」と脳も体も食べ物を欲している状態ですが、ここはもうしばしガマン。ファスティングの成功はこの回復食を食べる「復食期」にかかっていると言っても過言ではありません。「食べられるようになったのに、食べたいものが食べられない」というこの「復食期」の食欲コントロールが、実は一番難しいのです。

以前詳しく書いた記事があるので、よかったら参考にしてください。

参考記事→【ファスティング】復食期の食欲をコントロールする方法3つ

今日は復食期に食べてはいけないモノ、回復食で気をつけるポイント、そしておおまかな回復食のスケジュールを記事にしたいと思います。

復食期に避けるべき食べ物

これは基本的に「準備期」に摂らない方がいいものと同じものです。具体的には以下のとおり。

  • 動物性たんぱく質(肉、乳製品、卵など)
  • 揚げ物などの脂っこい食べ物
  • コーヒーなどのカフェイン飲料
  • アルコール
  • インスタント食品
  • ジャンクフード
  • お菓子
  • 市販の清涼飲料水や加熱処理されたジュース
  • 遺伝子組み換え食品
  • 食品添加物が使われている食品

いきなりこのようなモノを摂取すると、胃腸に負担がかかって消化不良、腹痛、下痢を引き起こします。また吸収が良くなった消化器官により栄養が過剰に吸収されリバウンドの原因になるだけでなく、添加物などの毒もいつも以上に吸収されてしまい、かえって体内を汚染してしまうことに。だったらファスティングなんぞ始めからしない方がよかった、なんてことになりかねません。

ファスティングが終わったお祝いにご馳走が食べたい、アルコールで祝杯を上げたい、という気持ちは痛いほどわかりますが、まだ終わってはいません。本当の終わりはもう少し先です。食べなかった時間を無駄にしないためにも、もうちょっとだけ頑張りましょう。

回復食で気をつけているポイント

断食期明けの回復食1食目はデトックスの総仕上げとして「スッキリ大根(梅流し)」と決まっています。これを食べて「宿便(胆汁)」を出すことで、デトックスが完了します。

詳しくは以前記事にしているのでお読みください。

参考記事→【ファスティング】ファスティングの仕上げ。回復食1発目は「スッキリ大根(梅流し)」で決まり!

2食目以降は徐々に内臓を通常運転に戻していく食事になります。具体的には消化に負担のかからない柔らかいものから、だんだん歯ごたえのあるものへといった感じです。

この2食目以降の回復食で、私が気をつけているポイントが。

それはGI値です。

GI値とは、血糖値の上がりやすさを示したもので、数値が高ければ高いほど血糖値が上がりやすく、数値が低ければ低いほど血糖値が上がりにくいということを意味します。

ファスティング中、体は蓄えたグリコーゲンを使い果たしケトーシス(ケトン体が出ている状態)になっていました。断食期が終わった今、体はまず筋肉や肝臓へ非常用グリコーゲンを蓄える作業に入ります。このときに使われるのがインシュリンです。血糖値が上がるとインシュリンが分泌されて血中の糖を筋肉や肝臓に運ぶのですが、血液中の糖が多すぎて蓄えきれないとそれらは脂肪へと運ばれて脂肪細胞に蓄えられてしまいます。つまりリバウンドです。GI値の低い食品を選ぶことで、血糖値の上昇に伴うインスリンの分泌を抑え、糖が脂肪細胞に運ばれリバウンドするのを防ぐことができます。

×高GI値の野菜の例:にんじん、かぼちゃ、じゃがいも、里芋、山芋、長芋、とうもろこし、栗

〇低GI値の野菜の例:サツマイモ、キャベツ、玉ねぎ、大根、かぶ、ブロッコリー、カリフラワー、トマト、オクラ、ピーマン、アスパラ、ナス、チンゲン菜、ホウレンソウ、アボカド、もやし、蒟蒻、キノコ類など

低GI値の野菜、けっこうたくさんあります。

復食期はできるだけ低GI値の食材を選んで回復食を摂るようにするとリバウンドしにくいでしょう。(もちろんその後の食生活にもよります)

復食期が終わって通常の食事に戻っても、低GI値の食品を多くとると太りにくいと言われていますので、ぜひ普段の食生活にも応用したいですね。

回復食スケジュール

スッキリ大根を食べた後の2食目(昼食)から何を食べるといいかについては、重湯、具のない味噌汁、お粥、野菜サラダなどいろいろなご意見を見聞きしますが、私は「(柔らかく煮た)野菜スープ」をおススメします。理由は、重湯や具のない味噌汁だと液体なので「何か噛みたい」という欲求が満たされませんし、お粥は米しか入っていないので炭水化物が多く栄養的に偏りがあるように思います。野菜サラダは酵素を摂れるという点ではいいのですが、消化力が低下している胃腸を冷やすことになってしまいます。内臓は温めてあげた方が働きが良くなります。

ということで、私は低GI値の野菜と味噌や塩麹などの発酵調味料でやさしく味付けしたスープを作って食べるようにしています。

 

3日間ファスティングした場合の主な流れは以下のとおり

【1日目】

朝:スッキリ大根(梅流し)

昼:野菜スープ

夜:(お腹が空いていたら)野菜スープ、もしくは甘酒か具なし味噌汁

 

【2日目】

お粥、煮物、漬物、季節の果物 解禁

 

【3日目】

普通の硬さのゴハン、「マゴワヤシイ(魚は×)」、亜麻仁油やオリーブオイルなどの良質の油 解禁

 

【4日目】

動物性たんぱく質(肉・魚・卵)、アルコール、カフェインなど全て解禁

※通常食に戻ってからも、できるだけ小麦粉、乳製品、トランス脂肪酸、食品添加物は避けてください

 

これは3日間ファスティングした場合の回復食スケジュールなので、5日した場合や10日した場合は2日目、3日目の内容を体調を見ながら調整していくことになります。私は野菜スープに+αしながら2,3日食べ続け、その後3日目の内容を復食期が明けるまで続けていくのが常です

まとめ

断食期が終わって通常食に戻るまでをつなぐ復食期。ここが一番の正念場です。

いろいろ食べ物に気をつけなくてはいけないので頭も使いますし、体も内臓が動き出しますし、食欲もコントロールしなければならないので心も使います。

でも、食べられることのありがたみが一番実感できるのもこの時期です。

ファスティングを成功させて、なりたい自分に生まれ変わるまでもう一歩。

制限がある中でも回復食をいろいろ自分の好きなようにアレンジしながら、楽しく食べて、乗り切りましょう。

 

この記事が参考になったら嬉しいです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました