【ファスティング】復食期終了◆通常食に戻って思ったこと

みなさんは、改めて「食べること」について考えたことありますか?

どうして人は食べるのでしょう?

食べる意味とは何でしょう?

食べなかったら人は死んでしまうのでしょうか?

 

今回のファスティングは、準備期間3日、何も食べない断食期間10日、その後通常食に戻すために回復食で体を慣らす復食期10日の合わせて23日間行いました。過去にも7日以上の長期間の断食は何度もやったことがあります。今日から普段通りの食事に戻ったのですが、今回はなんかいつもと感じ方が違っていて、いろいろなこと、特に「食べること」について考えさせられました。

今日は復食期に食べられるようになって感じたこと、そして久しぶりに通常の食事に戻って思ったことを記事にしたいと思います。

断食期が終わり固形物を食べられるようになって思ったこと

断食期が終わって食べられる喜びを感じたのもつかの間、回復食期間中感じていたのは、「食べること」に対してどちらかというとネガティブな感覚でした。

  • 断食期の方が調子がよかった
  • 頭と体が重いし、消化・吸収で疲れる
  • 食事のことにとられる時間が長い
  • そんなに食欲がわかなくなった
  • 一日一食で十分
  • 人はそんなに食べなくても生きていけるのではないか?
  • 肉や乳製品は味が強すぎる
  • お酒は薬物

順に見ていきます。

断食期の方が調子がよかった

先日10日間の断食最終日に今回のファスティングの振り返りを記事にしたのですが、今回は特につらいこともなく、本当に絶好調で毎日過ごすことができました。このまま続けてもいいと思えるほど心も体も頭の回転も軽やかでラクでした。

頭と体が重いし、消化吸収で疲れる

回復食2日目あたりからむくみがでたのもありますが、食べたあとは頭と体が重く感じられました。胃腸に負担がかからないものを選んで食べていても、食べた後に消化器官に血とエネルギーが集中するのがわかり、一気にだるく眠くなり、こんなに消化吸収って疲れるのかと思いました。食べない方がラクちんとさえ思いました。

食事のことにとられる時間が長い

以前食べることに費やす時間とエネルギーについて記事にしたことがあります。断食期は献立を考える必要もないし、買い物にも行かなくていい。食事の準備も片付けも、もちろん食べる時間も必要ありません。だから断食期はめちゃめちゃ時間があったし、食べ物のことを考えなくていい分ヨガや瞑想、散歩にたっぷりと時間とエネルギーを使うことができました。それが回復食を摂る段になったとたん、何食べよう、買い物行かなきゃ、作らなきゃ、栄養バランス、消化、GI値、NG食材うんぬんかんぬん、食べたら後片付けしなきゃ、と、いろいろ食べることに時間がとられるようになりました。食べること好きだし、料理も片付けも嫌いじゃないんですけど、食べるのってこんなに面倒くさかったっけ?・・・って感じました。

そんなに食欲が湧かなくなった

それこそ断食期最終日は「明日からいよいよ食べられる!」とワクワクしてさすがに食欲も刺激されたのですが、回復食を食べ始めたら、なんと食欲が落ち着いてしまいました。マインドフルネスイーティングをしたせいかもしれません。目の前にある食べ物で十分おいしくて幸せ、これ以上はいらないなぁ、と。いつもなら「コーヒー飲みたい」「お寿司食べたい」「ワインとチーズが恋しい」なんて思うのに、今回は復食期間中にそういう欲求が湧かなかったのには驚きでした。

一日一食で十分

もともとほぼ一日一食のような生活をしていたのもありますが、上述したようなことが積み重なって、時間もエネルギーも取られるし、食べた後は頭の回転が鈍くなって身体はだるくて重いし、やっぱりしっかり食べる食事らしい食事は一日一回でいいや、と思いました。一日3回もお腹をいっぱいにするなんてもはや考えられません。何か食べたいときはフルーツやナッツなどで十分です。

人はそんなに食べなくても生きていけるのではないか?

改めて『食べない人たち「不食」が人を健康にする』という本を読みなおしました。それこそ私が一日一食やファスティングを始めた4,5年前に読んだのですが、当時は内容が突飛すぎてあまり理解できていなかったように思います。今回改めて読み直してみたら、「人は食べなくても生きていける。むしろその方がずっと幸福感に包まれ、体調がよく、スタミナも続く」「不食と断食は全然違う」「不食のコツは少食に慣れること」「体の声に従え」というあたり、ものすごく腑に落ちました。「霞を食って生きている」という言い方がありますが、この人たちは本当に宇宙や空間に満ちている「気(プラーナ)」を体に取り込んで生きているのです。正直、ちょっと憧れている自分がいます。今までは「食べるの好きだから「不食」にはなれないな」と思っていたのですが、今回の復食期に思った「何も食べない方が心も体もラクちんで調子がいい」という感想は、私はかなり少食に慣れてきているようだと感じました。不食は栄養学の知識で考えない方がいいそうです。それにガマンも必要なくて、食べたかったら食べていいそうです。これまでは栄養的な面からこの一回の食事でできる限りたくさんの栄養素を取らなくちゃ!と食材を豊富に入れ、お腹いっぱいでも無理して食べていましたが、これからは体の声を聴きながら無理しないで食べられる量に減らしてみようかなと思います。

肉や乳製品は味が強すぎる

今日から通常食に戻りました。夫が待ちに待っていましたとばかり、ファスティングが無事終了したお祝いとバレンタインをかねて、以前から気になっていたレストランにランチを食べに行きました。スパークリングワインで乾杯し、前菜からデザートまであるコースをいただきました。とてもとてもおいしかったのですが、お肉やチーズってこんなに味が強かったっけ?ってちょっとびっくりしました。「濃い」のではなく「強い」。他をかき消すほどの強さです。今までどうして気が付かなかったのでしょう?味覚がくるっていたとしか思えません。こんな強いものを食べていたら、そりゃ脳にドーンと刺激がいきますわね。そしてそれに負けまいと世にある食べ物がどんどん味が濃くなるのもうなずけます。うーん、しばらくはお肉も乳製品も食べなくていいかな~と思ってしまいました。

お酒は薬物

そして、なんといってもお酒の破壊力のすさまじさを体感しました!約3週間ぶりのお酒です。1杯飲み終えた後、体が熱くなって、心臓がドキドキと鼓動が速くなって、頭はぼーっとして視界が狭くなって、眠くなって、判断力が鈍りました。家に帰って寝ましたが、利尿作用でトイレが近く、眠りは浅く、のどはカラカラ、起きてちょっと頭フラフラ。これまたこんなに強いものを何杯も飲んでいたなんて・・・。

お酒を分解するとできるアセドアルデヒドは体内で炎症を起こし老化を促進するだけでなく、DNAにもダメージを与えるので癌になる確率が高まるのだそうです。「お酒は百薬の長」なんて言いますが、あれは何の根拠もないただの売り上げを伸ばすための宣伝文句、キャッチコピーだそうです。お酒を飲んでいいことなんて、何もないのです。

でもじゃあなぜお酒を飲みたくなるのか?

お酒を飲むとふわ~として気持ちよくなりますよね。頭が回らなくなるから嫌な事考えなくて済みます。それを求めて繰り返し飲む。二日酔いで苦しくなるとわかっていても飲む。そうすると依存性が高まって、やめられなくなる。アルコールの依存性はなんとたばこより強く、モルヒネと同じぐらいだそうです。冗談抜きで、薬物と同じじゃないですか?薬物とお酒の違いは合法か、非合法か、それだけです。

私がお酒をやめられなかったのは、依存していたから。

せっかく3週間も禁酒できて離れることができたのですから、また元に戻らないよう慎重に、注意深くこの距離感を保っていきたいと思います。

まとめ

今回のファスティングはいろいろ気づかされること、考えさせられることが多かったです。

これまでの食生活や嗜好を見直すきっかけになり、そして、「不食」という選択肢が私の中に浮かび上がりました。

ヨガ行者も不食、もしくは少食の人が多いと聞きます。

おそらく、私が目指すヨガ生活の行く先には不食、少食が待っているのだろうと思われます。

どうなるかわかりませんが、体の声を聴きながら、ゆっくりゆっくり心地いい方に進んでいこうと思います。 

 

この記事が参考になったら嬉しいです。

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