【プラナヤーマ】完全呼吸法にチャレンジ!◆最終ステップ:完全呼吸

ステップ1の腹式呼吸、ステップ2の胸式呼吸、ステップ3の鎖骨呼吸ができるようになったら、いよいよ最終ステップ、「完全呼吸法」にチャレンジしてみましょう。

完全呼吸法

腹式呼吸、胸式呼吸、鎖骨呼吸の3つを連続で行う呼吸法のことです。

完全呼吸法を練習することで、ゆったりと深い呼吸の仕方が身に付き、お腹(腰)、胸(背中)、肩(肩甲骨)という上半身全体、肺全体を使ってまんべんなくプラーナ(気)を取り込み、体中にいきわたらせることができるようになります。

完全呼吸法のやり方

起きていても仰向けでもどちらでもいいです。起きている場合は背筋がまっすぐになるように座りましょう。背中が丸まっていると空気が入りにくくなってしまいます。

また、慣れるまでは片手をお腹、片手を胸(胸筋あたり)に置いておくと、動きが分かりやすいかと思います。

  1. まずは今ある息を全部吐ききりましょう。
  2. 鼻から息を吸い、お腹を大きく膨らませます。
  3. そのまま息を吸いながら、胸(肋骨)を大きく膨らませます。
  4. そのまま息を吸いながら、鎖骨、肩の先、喉元まで空気を送ります。
  5. 鼻から息を吐き、お腹から力を緩めて縮めます。
  6. そのまま息を吐きながら、胸(肋骨)を縮めます。
  7. そのまま息を吐きながら、鎖骨、肩を縮めます。
  8. ①から⑦を繰り返し行います。

上体全体が風船になったイメージでやってみましょう。

お腹を膨らませるときは後ろの腰も、胸を膨らませるときは背中も、鎖骨を膨らませるときには肩甲骨も、同じように空気が送られて風船が膨らむようなイメージでやります。

できればお腹から鎖骨まで、上体の風船の隅々までまんべんなく空気がいきわたっているように膨らませることができるといいです。

息を吐く順番はお腹→胸→鎖骨が理想的ですが、感覚的に反対の鎖骨→胸→お腹の方がやりやすいようでしたらそれでもかまいません。

だんだんできるようになったら、息を吸いきったあとに数秒間息を止めてから息を吐くようにしてみましょう。息を止めることを「クンバカ」といいます。クンバカを取り入れることで取り入れたプラーナ(気)が全身にいきわたるのが感じられるほか、血流がアップし、体内をめぐる血液の温かさや心臓の鼓動も感じることができるようになります。また自律神経を整える効果や集中力アップも期待できます。

ただし無理は禁物。必ずご自身の体調に合わせて行ってください。

完全呼吸法の効果

単純に腹式呼吸、胸式呼吸、鎖骨呼吸のいいとこどりが叶います。

腹式呼吸法は副交感神経に働き、胸式呼吸は交換神経に働くと言われています。完全呼吸法で両方を行うことで自律神経が整うようになります。

また風船を大きく膨らませるために上半身全体の筋肉を使うので代謝がアップし、血流が良くなり、肩こり解消、ダイエット効果も期待できます。

肺活量がアップし、ゆったりとした呼吸でたくさん酸素を取り込めるようになります。酸素が十分いきわたるということは体の細胞にとっても、心にとってもいいことですね。

さらに完全呼吸法の練習によってずっと呼吸の出入りを眺めることになるので、集中力がアップします。集中し続けることで余計なことを考えない時間が持てるので、雑念が一掃され頭も心もリフレッシュできます。酸素も十分取り込めているので、完全呼吸法の後は心も体もスッキリして気持ちよく、前向きな気分になります。

まとめ

今日は完全呼吸法ついてまとめました。

普段肺の全部、上半身全体を使って呼吸することなんてないですからね。

やってみればわかるのですが、本当に体がポカポカしてくるし、スッキリして気持ちがいいです!

最初はうまくできないかもしれませんが、そんな時は腹式呼吸、胸式呼吸、鎖骨呼吸の基本に立ち返ってそれぞれの呼吸を確認して見たり、なんども完全呼吸法の練習を繰り返してみたりしてくださいね。

たかが呼吸。

されど呼吸。

呼吸がきちんとできるようになるだけで、いいことたくさんありますよ。

 

この記事が参考になったら嬉しいです。

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