【ファスティング瞑想】ファスティングは「食べない瞑想」。「食べること」に費やすエネルギーや時間について考えた

ファスティング1日目です。

朝から水分しかとっていませんが、まだまだ体調に変化はありません。

昨日まで食べられていたあんなものやこんなものが、これから1週間ちょっと食べられないのかと思うといささか残念ではありますが、まあ大丈夫です。

ファスティングは「食べない瞑想」「食べないヨガ」などとも言われることがあります。ファスティングを体験した人には、いろいろな気づきがあるからです。

今日は私がファスティング中にいつも実感する「食べること」に費やすエネルギーや時間がどれほどかということについて書いていきたいと思います。

「食べること」に費やす時間

人は食べるためにどれほどの時間を使っているでしょう。ここでいう「食べるための時間」というのは、「いただきます」から始まって「ごちそうさま」で終わる「食事の時間」だけではなく、食料調達から片付け、消化するまでを指します。

そうすると、食事を作る時間、食材を買ってくる時間なども「食べること」に使っていることになります。一日3食なら食事を作るだけでも相当な時間が当てられていることになり、全て外食、または買って済ませる場合でも食べに行く時間、買いに行く時間などがかかっています。さらに言えば、「何を食べようかな?」と悩む時間もあります。世のお母さんたちは献立作りに苦労していますからね。

ファスティングをすると、これらの「食べる時間」「作る時間」「調達する時間」「食べに行く時間」「片付ける時間」「悩む時間」がマルっと浮くわけです。するとどうでしょう。結構な時間が手に入ります。ヒマだとさえ感じることもあります。私たちは普通に「食べる」ということに、こうも時間を使っているわけです。

でも、果たしてそれだけでしょうか。

お弁当を買うにせよ、外食でおいしいお料理を食べるにせよ、米や野菜や果物を種から撒いて育て、収穫しなければ私たちはそれらを口にすることはできません。梅干しなどは実を収穫してから食べられるようになるまでさらに時間がかかっています。肉や魚にしても、生まれた子どもが成長しその命をいただいているわけで、それらを飼育したり、または獲物を捕ったりしなければそれらを口にすることはできません。

農業、漁業、畜産業、食品業界もそうですね、こういったことに従事されている人たちはそれこそ人生の大半が「食べること」に関係していて、そういう方たちがいるからこそ、私たちは既にできた商品を買うだけで食べられるという恩恵を受けているのです。

そう考えると、「食べること」にいかに人生のうちの膨大な時間を使っていることかと思います。

「食べること」に費やすエネルギー

これも時間にかなりリンクしてきますが、「外食」や「中食」、近年では「時短」「簡単」料理が注目を浴びているのは、まさに作るためのエネルギーを節約したいからですよね。食材の宅配サービスはお店に出向くエネルギーを節約するため、食洗器は後片づけのエネルギーを節約するため、食材を「買う」行為は「育てる、採る、摂る、加工する」エネルギーを節約するため。みんなエネルギーを節約したいのです。

遠くのスーパーまで買い物に行けば、ガソリンや体力も使います。これもエネルギーと言っていいでしょう。

でも、「食べること」はやめません。

実は食べた物を消化、吸収するのに、ものすごくエネルギーが使われるのをご存じでしょうか。食事の後に眠くなるのは血液が消化のために胃に集中して脳への血液量が減少するからです。一般的な食事をしている人は、消化にフルマラソン並みのカロリーに相当するエネルギーを使っているとも言われています。すごいエネルギー量ですよね。

消化の悪いモノ、例えば動物性たんぱく質や脂っこいものを食べると、さらにエネルギーを消費します。腸は送られてきた食べ物ができるだけ新鮮なうちに栄養素を取り出そうとこれまた必死に働きます。特にタンパク質を体内で利用できるアミノ酸にまで分解、吸収するは大変で、さらに近年の食べ物に多く含まれている食品添加物、あれの処理にも相当のエネルギーが必要になります。

こんなにもエネルギーが使われる「食べること」を、私たち人間はやめたり少なくしたりするどころか、一日3回、もしくはそれ以上とっています。お腹がいっぱいでも食べますからね。動物はそんなことしません。

これこそエネルギーの節約が必要な部分なのでは?

まとめ

以上のように食べることに費やす「時間」と「エネルギー」を見てきたわけですが、「人生=食べること」と言っても過言ではないくらい、私たち人間は食べることに一生懸命です。「食べるために生きている」のではないかと思うぐらい。

でも、本当に人生=食べることなのでしょうか。食べること以外にもやりたいこと、やるべきことはいっぱいあります。

それに、「食べるために生きる」のではなく「生きるために食べる」べきなのに、体に悪い添加物がたくさん含まれた食事を一日3食おなかいっぱい食べていたらどうでしょう。自ら病気を招いているようなものと言ったら過言でしょうか。

ファスティング中は買い物に行かなくてもいいし、食事の用意も、後片づけもしなくていいので本当に時間に余裕があります。

時間もエネルギーも、無限ではありません。

ヨガの教え「ブラフマチャリア」にあるように、その貴重な財産である生命エネルギーと時間を無駄遣いしないように、ファスティング中の食事から解放された時間を使って、「食」と自分との関係を見つめ直していきたいと思います。

参考記事→ヨガ八支則step1「ヤマ」その④「不貞(ブラフマチャリヤ)」とは

 

この記事がお役に立てたら嬉しいです。

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