【捨て活・考え方】「使い切る」ということ。モノを所有した責任は最後まで

みなさんはまだ使えるもの、特に服を自己都合で手放すとき、どうしますか?

知人にあげる?

メルカリなどで売る?

リサイクルショップに持っていく?

リサイクルボックスに入れる?

寄付する?

ゴミとして捨てる?

私は今まで捨て活と称して様々な物を様々な方法で手放してきましたが、まだ使えるものはゴミとして捨てるのはもったいなく感じ、知人にあげたり、リサイクルショップやメルカリに売ったりしてきました。自分にはもう必要ないけど、誰かは必要としてくれるかもしれないと。金銭的な見返りを求めず慈善団体に寄付される方もいるかもしれませんね。

ところが先日、途上国へ寄付したり再利用目的で持ち込まれた服が膨大な量になり、環境汚染の原因になっているというショッキングな記事を見つけてしまい、自分の考えが甘かったことを痛感しました。

その記事のリンクです。

'Dead white man's clothes': The dirty secret behind the world's fashion addiction
For decades, the West's unwanted fashion has made its way to used-clothing markets in Africa. Now it's fuelling an environmental catastrophe.

ガーナは先進国の服のゴミ捨て場

ガーナの首都アクラにある湖の岸辺には20mの高さにもなるゴミの山ができていて、そのゴミの実に60%が先進国から寄付や再販目的で持ち込まれた服だそうです。毎週1500万着に上る古着が到着しますが、そのうち約40%は価値がないとみなされ、結局そのまま埋め立て地に捨てられます。古着を取り扱う市場からも、売れ残った商品が毎週600万着もゴミ捨て場に運び出されています。つまり先進国の人たちがまだ着られるのに手放した服、自分ではもったいなくてゴミにできなかった服の最終的なゴミ捨て場と化しているのです。積み重なり風雨にさらされた服からはメタンガスが発生して時に火事が起こり、染料などの薬品が混ざった毒水は湖に流れ、環境汚染も深刻化しています。

過剰生産のファストファッションの弊害

毎シーズンファッション業界のトップが服の消費を促すために「今シーズンはこんな服を推していこう」と「トレンド」を恣意的に決め、その変化に対応すべくファストファッションブランドは安価で低品質な服を大量に世に出してきます。2000年以降、世界的な服の生産量はそれまでの2倍になりました。多くのブランドでは最大40%が生産過剰、売れ残りの在庫となっています。

そしてすでに広く世間に知られているとおり、先進国向けの安価な服を大量に生産するために、途上国の人々が安い賃金、時には劣悪な環境で繊維産業に従事させられています。

消費者の責任

「流行り」「トレンド」を取り入れた安くてオシャレな服がたくさん出回るようになり、私達消費者はそれらを求めて服を所有するようになりました。安く手に入りすぐに流行り廃りが変化するため、15年前に比べておよそ60%も多く購入するようになったそうです。しかしそのキープ率は低く、繊維全体の約85%が毎年ゴミとして捨てられているそうです。まだ着られる1年前の服が「古い」とされ、または飽きて、またはよく考えずに気軽に購入されては捨てられています。

反省とこれから

すごくショックで、すごく反省させられましたが、こうした現実を知ることができて、本当によかったと思います。私が「まだ着られるし、捨てるのは忍びないから。でもこの家からは出ていってほしい」という自分勝手な都合、「リサイクルや寄付で誰かの役に立ってくれれば」などという偽善、綺麗事で手放した服が、結局は途上国の人たちを苦しめることになっていました。環境汚染になっていました。ゴミとして捨てない限り、不要物は結局どこか(弱いところ)に流れ着くのです。

これからは、一度所有したもの(今持っているもの含む)は最後まで責任を持って使い切るようにします。自分勝手な「捨て活」は極力控え、手放す場合は譲る相手をはっきりさせるか、自己責任でちゃんと痛みを感じながらゴミとして捨てようと思います。

 

この記事がお役に立てたら嬉しいです

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