自分の外側にあるものはある程度手放し尽くしたのに、まだなにかスッキリしないという方、それは自分の内側にある不要なものを手放したいということかもしれません。
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同じ体験をしても、Aさんは「楽しかった!」と感じ、Bさんは「つまらなかった」と感じる、この違いは何でしょうか?
今日は自分の中に知らぬ間に植え付けられた感情と考え方のクセについて、記事にしたいと思います。
成長の過程で形成される感情
成長する過程において親や周りの大人、周りの友達からかけられた言葉、または体験したことなどが積み重なって、人の感情や考え方に影響を与えていることが多くあります。そして自分の成長と共にそれらの感情や考え方も強固になり、そのフィルターを通して見た世界が「自分の中の唯一絶対の世界」と信じて疑わなくなります。ずっと自分と一緒にあるので、それがない人がいる、違った世界があることを知らないし、あろうことかフィルターがかかっていない未知の世界が怖くてたまらないのです。
例えば、ある子どもは下に兄弟がたくさんいる長子として育ちました。親はその子に長子として下の子の面倒を見るように期待し、それができないとがっかりした態度を見せました。下の子同士が喧嘩してもその子が叱られました。また両親とも仕事で忙しく、その子が親に「どうして?」と疑問をぶつけたり、遊んでとせがんだりしてもあまり相手にされませんでした。
その子はどんな感情や考え方を持つようになるでしょうか?
親の役に立たなければ自分に<価値がない>と思うようになるかもしれません。言い換えれば、親(人)の役に立ってはじめて自分の存在価値を見出すようになるということです。また「下の兄弟たちの面倒を見なければ!」という<使命感>あるいは<責任感>を持つようになるでしょう。それは、本人の意思になく強制された<義務感>であるかもしれませんね。その与えられた役割を果たすべく<頑張る>のですが、下の子が言うこと聞いてくれないと「いうこと聞いてくれない」と<焦り>や<不安><恐れ>、あるいは<怒り>抱くようになる子もいるでしょう。その反動で「自分がお兄ちゃん(お姉ちゃん)だ!言うことを聞け!」と下の子に<威圧的>になることで自分を守るようになり、そんな自分に<罪悪感>を感じる子もいるかもしれません。親にがっかりされたり叱られたりすることが続くと、<絶望感><無力感><無価値感><自己否定>を抱き、親を喜ばせることができない自分を責めるようになるかもしれません。あるいは親の反応が<恐怖>となり、回避するために常に<人の顔色を伺う>ようになるかもしれません。「どうせ自分ばっかり(叱られる)」と<卑屈>になったり、下の子に対して<嫉妬心>を持ったり<攻撃的>になったりする場合もあります。そして、こんなに親の期待に応えるために頑張っているのに親に相手にされないことで、<拒絶された>と感じ<孤独感><孤立感><寂しさ><愛情の不足>を感じるようになります。また「甘えることは悪いことだ」と思い、自分の本音を<抑圧>し<諦める>ようになるかもしれません。
そういった子供のころに出来上がった感情や考え方というフィルターは、ずっとその子の中に残り、それと共に成長し、それを通して自分や世界を見るようになります。その子にとって、そのフィルターがあるのが普通の状態なので、その存在にすら気づかなくなります。つまり、無意識でそのフィルターをかけてしまっているのです。
「感情」や「考え方のクセ」に気づく
大切なのは、自分が持っている無意識の中にある「感情」や「考え方のクセ」に気づくことです。エゴと同じで、闇の中でうごめくそれらは、「気づき」という光が当たるだけで「みつかっちゃった!」と消えるものもあります。もちろん気づかれただけでは消えないものもありますが、まずは「気づく」のが第一歩。
「感情」や「考え方のクセ」を受け入れる
たとえば、ほとんどの人が持ち合わせているであろう「不安」や「孤独感」という感情。これらは気づきやすいものではありますが、それだけではなかなか消えてくれません。そして要らないから消そうと否定すると、逆に居座り続けようとします。否定されることに慣れている、「いい」じゃなくて「ダメ」と言われるのに慣れているのです。だから否定せず、ハグして受け入れちゃいましょう。前提として、完璧な人間になろうと思わないことも大事。この世に完璧な人間などいません。不完全で、デコボコしていて、それがその人の個性でもあります。だから、そんな感情や考え方を抱いている自分を丸ごと「不安、あるよね~!OK!それでいいよ~」「孤独を感じてる私、かわいい!」とハグして受け入れます。「ダメ」じゃなくて「いい」と言われたこれらの感情や考え方は「え?いてもいいの?」とびっくりして、そして安心して、自己主張するのをやめます。もしかしたらこのときに涙がでちゃうかもしれません。いい涙なので流して浄化しましょう。そんな感じでちゃんと向き合い受け入れてもらえた「感情」や「考え方のクセ」は、気づけばいつの間にか消えているでしょう。
まとめ
感情や考え方のクセは、自分で気づけるものもあれば、気づきにくいものもあります。気づいたとしても、消えやすいものもあれば、消えにくいものもあります。まずは気づくために人に聞いたり、そして自分で自分を内観したりしましょう。自分を縛っていた感情や考え方のクセを一つ一つ手放せたら、とても心が軽く感じられること間違いなしです。そうやって殻を一つ一つ手放した先に、本当の自分「真我」がいます。本当の自分に出会う旅はなかなか一筋縄ではいきませんが、その道中の苦楽も丸ごと楽しめるといいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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