先日読んだショッキングな記事をきっかけに、「お金→モノ→ゴミ」という一連のモノの人生「モノ生」の流れの見直しを行っています。
きっかけとなった記事→【捨て活・考え方】「使い切る」ということ。モノを所有した責任は最後まで
我が家では今年、黒土の中の微生物が生ごみを分解してくれる装置「キエーロ」を導入したおかげで「燃やすごみ」の量が一気に減りました。今では2,3週間に一度出す程度です。
参考記事↓
「燃やすごみ」が減ったことで、他のゴミの量が気になるようになりました。
現在の我が家のゴミの量とゴミ出しの頻度をまとめてみました。
- 牛乳パック→牛乳を飲まないので出ません。豆乳派です。豆乳のテトラパックは郵送で回収してもらえることがわかり、それを利用することにしました。 参考記事→【生活・考え方】お金と持ち物とゴミ◆ゴミを見直す~豆乳パック編~
- アルミホイルや金属ゴミ→魚をグリルで焼くときに使うので、量は多くありませんが出ます。自治体が回収するゴミに出しています。
- 缶→缶ビールを飲むので大量に出ます。たまったら自治体が回収するリサイクルゴミに出しています。
- ビン→それなりに出ます。月に一度、 自治体 が回収するリサイクルゴミに出しています。
- ペットボトル→ほとんど買わないのであまり出ません。 私が住む自治体はペットボトルはプラスチックごみと一緒に捨てることになっています。
- プラスチックごみ→ 大量に出ます。1,2週間に1回 自治体のゴミに出します。
- 紙ごみ→段ボールはある程度たまったらまとめて捨てています。雑紙類もある程度たまったらまとめて捨てています。月に1度程度。
さて、今回気になったのはプラスチックごみ。「燃やすごみ」の量が減ったことで、量がダントツ1位になってしまいました。リサイクルされるはずなので特に気にしていませんでしたが、リサイクルに出した服が巡り巡って途上国に流れ着き、そこでもさばききれずゴミとなって蓄積しているという事実を知ってから、「リサイクルに出したから安心」と思えなくなってしまいました。
行政回収されたプラスチックごみのリサイクル方法
これまでプラスチックごみは全て自治体が回収するリサイクルゴミに出していたのですが、そのあとどう処理されているのか気になったので調べてみました。最終的に「公益財団法人日本容器包装リサイクル協会」というところでリサイクルされているようです。その前段階として中間業者によってペットボトルとその他のプラスチックに分類、圧縮・梱包されます。そうやって運ばれたプラスチックは以下のようなものにリサイクルされていることが分かりました。
材料リサイクル:加熱して溶かしてから再び製品化する
- パレット(工場などでモノを運ぶために使うもの)
- 儀木(公園などにある手すりや杭)
- 車止め
- 農芸資材
ケミカルリサイクル:元の原料にまで戻してから再利用する
- コークス炉化学原料化
- 高炉還元剤
割合は材料リサイクルが20%、ケミカルリサイクルが80%とのこと。
コークス炉化学原料化とは?
”コークス炉で用いる原料炭の代わりとし、石炭と一緒にコークス炉に投入して熱分解することで、コークス、炭化水素油、ガスなどの工業原料が得られます。”
(日本容器包装リサイクル協会より引用)
コークスとは?
石炭を高温で蒸し焼きにして、炭素部分だけを残した燃料のこと。
(Wikipediaより)
つまり、プラスチックごみはケミカルリサイクルされ、燃料として再利用されている割合が80%ということでした。
正直、「材料リサイクル」に多く使用されているのかと思っていたので、ちょっとイメージと違いました・・・。たしかに燃料は大事ですが、燃料になって燃やされたら「モノ生」が終わってしまいますよね。もうちょっと、なんというか、「違うモノ」に生まれ変わって活躍してほしいな、と。。。
やっぱり、服と同様、リサイクルに出しても最後まで見てみないと分からないものですね。。。
店頭回収されたプラスチックごみのリサイクル方法
ほかの回収方法としては、スーパーなどのお店にもリサイクルボックスが置かれている場合がありますよね。私は自治体などが行っている行政回収と、お店で行っている店頭回収との違いがよく分からなかったのですが、「容器包装リサイクル法」によって資源を回収するために多様な回収ルートを設けたようです。そのほかにも集団回収や拠点回収、自主回収など様々なルートがあるようです。
ワイズマートの場合
私の家から一番近いスーパーであるワイズマートのプラスチックのリサイクル方法について調べてみました。集めているのは、食品トレー、透明食品トレー、牛乳パックの3種類。ワイズマートでは「エフピコ」という会社にトレーリサイクルをお願いしているようです。
エフピコではリサイクルトレーのことを「エコトレー」として商標登録しているそうです。回収されたトレーから「ペレット」と呼ばれる粒上の再生原料を作ります。白いトレーからから作られた「白ペレット」からは再びトレーが再生産されます。柄付きのトレーから生まれた「黒ペレット」からは、主に建築材料が作られます。例えば、先ほど紹介したパレットや擬木のほか、プラスチックの杭、鉄道標識にも生まれ変わります。
ただ、トレーはトレーでも回収できないものが結構あります。
回収できない食品トレー
- 汚れているトレー
- 納豆、キノコ類、カップ麺のトレー
- 透明、半透明のプラスチックのトレー(ポリプロピレンのトレー?)
回収できない透明食品トレー
- 汚れているトレー
- 卵のパック、漬物容器、プリン・ゼリー容器
- 印刷してあるシールが残っているトレー(切り取ればOK)
我が家でよく出る納豆、キノコ、卵のパックは回収できないそうです。。。残念!
結論
わたしの希望としては
- モノとして生まれたからには、モノとしての人生「モノ生」を全うしてほしい
- 限られた資源を有効活用してほしい
- 燃やされてなくなる資源を減らしたい
ということで、リサイクルできる食品トレーと透明食品トレーはワイズマートに持って行き「材料リサイクル」してもらうようにしたいと思います。
まとめ
今まで「プラスチックはリサイクルされる」と思って、特に考えることもなくゴミの日に出していましたが、ちゃんと回収された後のことまで調べると、その用途は想像していたものと違っていました。
やはり「知ること」は大切ですね。
我が家に縁あってやってきたプラスチック。一瞬だったとしても「所有した責任は最後まで」です。
調べたことで、少しは資源が有効利用される選択ができたかなと思っています。
でも、納豆や卵パックなど、回収できないトレーが多すぎませんか?我が家では納豆パックもキレイに洗ってから捨てているのに。。。プリンの容器なども1回使いきりではもったいなさすぎます。これからのリサイクル技術の進歩によってリサイクルできる材質が増えてくるのが待たれますが、汚れは消費者が洗って落とすとしても、リサイクルできない素材は、生産をやめる、または減らした方がいいのでは?と個人的には思います。昔はこんなにプラスチックまみれの生活ではなかったのですから。
もっと言えば、包装材に使われているプラスチックも多すぎると思います。コロナ禍ということもあってか、スーパーはもちろん八百屋のような小売店でも、野菜でもパンでもなんでもプラスチックの袋に個別包装されています。海外に住んできたときのことを思い返しても、こんなにプラスチック(トレーも包装も)は使われていなかったと思います。消費者のレジ袋有料化でどれだけ効果が出たのか知りませんが、次はサプライヤー(製造、販売)の方の規制を進めた方がいいのではないかと思います。商品がそうやって売られている以上、私たち消費者はそれを買うしかないのですから。
・・・とまあ、文句を言ってもしょうがない。
消費者は消費者で、わたしははわたしで、できることをコツコツと、微力ながらも取り組んでいくしかありません。
この記事が参考になったら嬉しいです。
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