ヨガ八支則step1「ヤマ」その③「不盗(アスティヤ)」とは

今回は日常生活でしてはいけない5つのこと「ヤマ(禁戒)」の

三つ目「不盗(アスティヤ)」について

まず相手に対して

次に自分に対して

嘘をつかない、誠実であるとはどういうことか

わたしなりの解説をして

最後に「自分の心の声に正直に生きる」にはどうしたらいいかについて

一番簡単にできる方法をご紹介したいと思います

関連記事→ヨガ八支則「ヤマ」その①「非暴力(アヒムサ)」とは

  1. ヤマ(禁戒):日常生活でしてはいけない5つのこと(非暴力、偽らない、不盗、不貞、不貧)
  2. ニヤマ(勧戒):日常生活でするべき5つのこと(清浄、知足、鍛錬、学ぶ、神への献身(手放し委ねること))
  3. アーサナ(座法)
  4. プラナヤーマ(呼吸法)
  5. プラティヤハーラ(感覚制御)
  6. ダーラナ(集中、凝念)
  7. ディヤーナ(瞑想、観想)
  8. サマーディ(三昧、合一)

何を「盗まない」のか

私たちは子どものころから

「ヒトのモノを盗ってはいけません」

と言われて育ちます

 

その場合の「モノ」は

明らかに所有権があるとわかる「物」「お金」「アイデア」「作品」などです

 

ではこんな場合はどうでしょう

 

遅刻して相手を待たせたり

よく調べもせずに質問や問題を丸投げして解決してもらおうとしたりすること

これも相手の「時間」を盗む行為です

 

親、教師、上司、先輩などが

心配だからとなんでもかんでも手伝って助けてしまうこと

これも相手の「学ぶ機会」「成長する機会」を盗む行為です

  

相手が話している最中に話をさえぎって発話する行為は

相手の「話す権利」を盗む行為です

 

他の人の手柄を横取りしたり人の悪口や噂話をしたりするのは

その人の「利益」を奪っていることになります

 

ほかにも他の人の注意や意識を自分に向けようとすることも

「盗む」に当たります

 

つまり、「ヒトのモノを盗まない=自己中心的な行動をやめる」ことと言えます。

どうして人は自己中心的になるのか

お金、地位、名声、承認が欲しい、

「私が正しい」「私を見て」「私を認めて」というのは全てエゴです

エゴとは「これが私」と思い込んでいる

偽物の自分のことで「自我」ともいいます

 

本当の自分は小さく、弱いと思っているので

エゴという鎧を幾重にも着て

いろんなものに執着して

なんでも欲しがって

ヒトのモノを盗んでまでも

必死で自分を守ろうとしている

必死でソトから認めてもらおうとしている

 

エゴはエゴなりに一生懸命なのですが

それは本当の幸せは得られないどころか

「信用を失う」ことにつながります

ですからヨガでは

「不盗=信用を裏切らない」

とも解釈されています

まとめ

「ヒトのモノを盗む」ということは多かれ少なかれ

「信用を失う」ことです

 

「自分を守るため」「自分が中心、大切」と思ってエゴがやっていることは

結局自分にとって不利益にしかなりません

 

相手の大切なものを盗むのだから

巡り巡って自分に返ってくるということでしょう

 

「相手も自分も同じように大切な存在だ」と思い尊重すること

 

そういう姿勢で毎日を過ごしたいものです

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