ヨガ八支則step2「ニヤマ」その③「鍛錬(タパス)」とは

今回は日常生活でするべき5つのこと「ニヤマ(勧戒)」の

3つ目「鍛錬(タパス)」について

考えていきたいとおもいます

  1. ヤマ(禁戒):日常生活でしてはいけない5つのこと(非暴力、偽らない、不盗、不貞、不貪)
  2. ニヤマ(勧戒):日常生活でするべき5つのこと(清浄、知足、鍛錬、学ぶ、神への献身(手放し委ねること))
  3. アーサナ(座法)
  4. プラナヤーマ(呼吸法)
  5. プラティヤハーラ(感覚制御)
  6. ダーラナ(集中、凝念)
  7. ディヤーナ(瞑想、観想)
  8. サマーディ(三昧、合一)

「鍛錬(タパス)」とは

タパス(tapas)は「鍛錬」「修行」「苦行」などと訳されます

え?苦行?

つらいこと、苦しいことするの?

と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが

命に危険が及ぶほど心身を痛めつけたり

我慢を強いたのでは

「アヒムサ(非暴力)」になってしまいます

 

そうではなくて

自分の心身の成長のために

日々直面する困難なことに

立ち向かうことのできる

または、受け入れることのできる

または、自分を変えることのできる

または、自制できる

強くしなやかな心と体を養いましょう

という意味です

 

修行や苦行で連想される

「滝に打たれる」とか「断食する」とか「座禅を組む」などは

確かに大変です

が、それは己の弱さに打ち勝ち心と体を強くするためであり

結果、健康的な心身に成長することができます

 

タパスとはもともと

「熱する」「焼き払う」という意味があります

弱い心、悪い習慣や考えを

強い心「自制心」の熱で焼き切る、燃え尽くす

 

確かに自分を変えるための修行を乗り越えるには

相当の意志の力、熱量、エネルギーがいりますね

体のタパス(鍛錬)

これはまさにヨガ(ポーズ)の練習がそうですね

毎日練習を積むことによって

体が強くしなやかになっていきます

長時間の瞑想、座禅に耐えられる

体を作ることができます

 

今はできないポーズ

痛くて苦しい不快感を伴うポーズ

左右差があって動かしにくい方

 

つらいからと逃げていませんか?

そういったものをこそ積極的に練習することがタパスです

そのつらさ=怖さ、痛さにいちいち反応しないでじっと観察する

諦めないでやり続けることで体と心が強く変わっていきます

 

また、同じ痛みでも

「大丈夫な痛み」と「危ない痛み」が

見分けられるようになります

大丈夫な痛みはタパスの練習になるので受け入れるようにし

やばい痛みならすぐに練習をストップしようと判断できます

体の声が正しく理解できるようになります

心のタパス(鍛錬)

私たち人間は、ラクな方へ、ラクな方へと流される性質があります

それが悪いことだとわかっていても、です

 

お酒やたばこは体に悪いと頭で分かっていても

やめられない

 

運動は体にいいと頭でわかっていても、

面倒だからやらない

 

ファストフードや加工食品は体に悪いと頭でわかっていても

ラクでおいしいから食べてしまう

 

衝動買いはお金の無駄遣いになるからやめようと思っても

かわいい物をみつけたらつい買ってしまう

 

今日から〇〇しよう!と始めても

三日坊主

 

ブラック企業で働いていてもうやめたいと思っていても

なかなか「辞める」と言い出せない

 

それまで続けてきた行動や考え方の習慣を変えるのには

それを断ち切る力=自制心、忍耐力、勇気というエネルギーが入ります

 

楽な方へと流れたい欲求を自制心で「燃やす」こと

恐怖心を「焼き払う」こと

 

それこそが「鍛錬(タパス)」と言えるでしょう

まとめ

新しいことは21日で習慣化されるといいます

一度習慣化されてしまえばあとはラク

欲しかった自分がたった21日で手に入るわけです

 

1つでも成功体験があれば自信になります

 

21日間自分を律することができるかどうか

まずは何か1つ始めてみてもいいかもしれません

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