夏の里帰り2022お盆と豊かな田舎の文化

旅行・お出かけ

実家に帰省してきました。

実家はザ・田舎。

周りには田んぼ、畑、山、自然がいっぱい、緑に囲まれたところ。

イノシシ、ハクビシン、ヘビ、ムカデもしょっちゅう出ます。

田舎にはまだまだ昔ながらの文化が根強く残っています。

そんな実家でディープな日本文化と自然でリフレッシュ&デトックスしてきました。

お盆

子供のころから毎年行っていたので普通だと思っていましたが、お盆ってかなり日本独特の行事ですよね。地域によって時期ややり方に多少の違いがあるようです。

実家の場合、13日の迎え盆の前日にいろいろ準備が始まります。祭壇や提灯を飾ったり、お供え用のお餅をついたりします。お餅は7つの丸餅を用意します。我が家の仏様+無縁仏で7つ必要なのだそうです。お供え用+食べる用で、3升も一気にふかさなければなりません。我が家の場合は外で薪を燃やしてお湯を沸かし、その上にもち米を置いてふかします。だから大掛かり!

お餅つきはさすがに餅つき機を使用します。そうやってつきあがったお餅を丸めて、「ばらっぱ」と呼ばれる葉っぱでサンドイッチしていきます。この「ばらっぱ」で挟むと、なぜかお餅にカビが生えずに長期保存できるそう。先人たちの知恵ですね。「ばらっぱ」は自生しているので、そこに行って採ってきて使います。

迎え盆は家族全員でお墓に行きます。お墓をキレイに掃除し、家から持って行ったお花を飾ります。そしてお線香をあげます。お線香は自分の家だけでなく周りのお墓にもあげてまわります。そして一人ずつお水を墓石にかけていきます。最後にこの家の跡取り(弟の長男の甥っ子くん)が提灯の蝋燭を灯し、その火を消さないように家まで帰ります。なんでも、この火を目印に、ご先祖様をお墓から家までお連れするのだそうです。だから途中で消したら大変!甥っ子くん、大役で緊張していました(笑)

無事に家についてから団子を食べます。それから16日の送り盆までは、3食食事をお供えし、自分たちも食事の前には必ずお線香をあげます。

送り盆はまた家族全員でお墓に行きます。その際は来る時と逆で、家から提灯に火を灯してお墓まで行きます。そして一緒に持って行ったお花やお供え物を飾り、お線香をあげてご先祖様を送ります。

ちなみに夫の家では特にお盆だからといって特別なことはしないそう。地域によっても家族によってもいろいろですね。わたしは子どものころからお盆とはこういうものだと育てられてきて、若いころはそれこそ古臭くて面倒くさくてイヤだと思ったこともありました。でも今ではこういう昔から培われてきた日本の文化、とてもステキだと思います。

自然

実家には今年、新しい家族が増えました。犬のモモちゃん(♀)がやってきたのです。滞在中、夕方の散歩は私が行きました。実家の周りは自然がいっぱい。車もほとんど通らないので、虫やカエルの鳴き声と風でこすれる葉っぱの音でうるさいぐらいです。そして見渡す限りのちょっとずつ色が違う緑。散歩しながら自然に囲まれ、圧倒され、頭からっぽで瞑想状態になりました。

「ああ、自然はなんて豊かで、人間はその恵みで生かされているんだなぁ」と心から思いました。

野菜

実家では米、野菜、栗を作っています。散歩ついでに田んぼを見に行くと、5月に田植えをした小さかった稲が大きく成長し、もう頭が垂れています。早ければ9月末には稲刈りをするかもしれないと父。

そして栗も緑のイガイガが木にたくさんついていました。8月下旬ぐらいになったらもう栗が落ち始めるそうです。

畑には母が丹精込めて作った野菜が食べきれないほどたくさん実っていました。実際毎朝収穫していますが、食べきれないほど採れるのでご近所や知り合いみんなに配っているそう。ご近所や知り合いもみなさん野菜を作っていてやはり消費しきれないでいるので、あげてもまたもらうことになり結局減らない(笑)都会では、食料品の物価上昇がどうのと騒いでいるのに、田舎はそんなことおかまいなし。「食べきれなくてどうしよう」「あの人からスイカが5個も届いちゃった!」と困っているのを見ると、本当の豊かさってなにかなぁと考えさせれらます。

滞在中は3食はもちろん、3食の合間合間にちょっとでもお腹に隙間ができたら「これ食べろ、あれ食べろ」と果物やら頂き物やらが出てきて、食べないというチョイスは許されず、いつも腹パン状態でした(笑)お土産に野菜もたくさんもらってきましたよ。

家族

13日の夜には、妹弟家族も集まってにぎやかなパーティになりました。新たに家族になったモモちゃんももちろん、甥っ子ちゃん姪っ子ちゃんも大集合。宿題が終わらないと参加できないと親から言われ、宿題をがんばって終わらせたようです。かわいい。みんな大きく元気にすくすく育っていて、学校のことや、もらった賞のことや、友達のこと、いろいろ話して聞かせてくれました。

久しぶりに会った妹弟、そのパートナーとも近況報告したり、冗談言い合ったり、いろんなことを話せました。こうやって結婚してそれぞれの家族をもつようになっても、何かあれば両親の元にみんなが集まる仲良し家族で本当にありがたいなぁとしみじみ感じます。

最後に

田舎に帰って、自然と家族と親せきとペットに囲まれて、とっても豊かな気持ちになりました。

若いころは不便で何もない田舎暮らしがイヤでイヤで、都会に憧れて実家を離れましたが、都会に住んでたまに実家に帰ると、昔は気づかなかった豊かさや逞しさに気づかされます。そして、田舎で育って本当によかったなって思います。今また実家に住みたいかと言われるとやはりちょっと考えてしまいますが(笑) 中に入ると見えるもの、外からじゃないと見えないもの、いろいろわかって、よかったです。

 

この記事がお役に立てたら嬉しいです。

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