【生活・考え方】お金と持ち物とゴミ◆固定費を見直す~(医療・生命)保険編~

改めてお金の使い方の見直しをしています。

お金の使い方を見直すということは、自分の人生を大事にするということ。

貴重な人生の「時間」を使って得た「お金」ですから、自分にとって必要なもの、大事なものにだけ使いたいですよね。本当は必要じゃないモノやサービスに必要以上にお金を払っていないか、見直しました。

今日はそんな中でも今年行った固定費の見直しについて記事にしたいと思います。我が家は今年の3月に夫の転職にともなって引っ越しがあり、固定費を見直すチャンスがありました。生活が落ち着いた夏頃に保険料も見直しました。結論から言うと、出費が多かった民間の医療保険、生命保険はほとんど解約してしまいました。

固定費の見直し

固定費は家賃に代表されるように毎月(毎年)同じように出ていく費用ですから、ここを見直すことは無駄遣いを減らし貯蓄(=安心)を増やす大きなポイントです。

家賃

今年の3月に今の賃貸マンションに引っ越してきましたが、物件を決める際重要視したのは条件と家賃のバランスでした。車やバイクを持っていないので駅や商業施設が徒歩圏内にある立地、かつ最低限の設備を備えている物件、それでいて家賃が高すぎない物件ということでここを選びました。もちろん敷金、礼金、共益費、管理費などの諸費用も考慮しました。もう一ついいなと思った物件があったのですが、そことの家賃の差は3万円。年間で36万円の違いが出ますから、今となってはこちらにしてよかったと思っています。

私としては、今ダイニングを使っていない(つまり無駄なスペースに家賃を払っている)ので、もう少しコンパクトな物件でもいいと思っていますが、これもまた物件との巡りあわせ、夫の意見とのすり合わせ、引っ越し費用との兼ね合いもありますので、また契約更新時にでも見直してみようかと思っています。

ちなみに私たちはマイホームを持つことにはまったく興味がないので、ずっと一生賃貸で暮らしていくと思います。

保険料(医療保険、生命保険)

実は我が家の固定費の大部分を占めていたのがこれ。夫は生命保険2つ、医療保険1つに加入していました。なんでも若いころ働いていた職場に出入りしていた生保レディから勧められ入ったそう。私は医療保険、がん保険、老齢年金に加入していました。私の場合は「社会人になったら保険に入って一人前」「若いうちに入っておけば保険料が一生安いまま」という周囲の言葉で入りましたね。夫婦で合計6つ、いくらなんでも入りすぎです(苦笑)

コロナで家にいる時間が増えたこと、健康に対する意識が高まったこと、腸活やファスティングを始めたこと、老後が遠い未来ではない年齢になってきたこと、夫の転職による保険証の変更、引っ越しをきっかけに固定費の見直しにとりかかったこと、いろいろなことが要因となって、保険についてゼロベース思考で見直す時間が持てました。

なぜ民間の保険に加入するのか

単純に心配・不安だからではないでしょうか。

  • 病気やケガで長期間働けなくなったらどうしよう
  • 入院・手術などで医療費が高くなったら支払えるか不安だ
  • 老後が心配だ
  • もし自分が死んだら残された家族は生きていけるのか

そんな不安から万一に備えることで安心を得たいのだと思います。

そこで、我が家の稼ぎ頭である夫(40代サラリーマン)に何かあった場合、どんな保障が受けられるか調べてみました。

まずは国から受けられる保障を①公的保障、次に夫の勤務先の会社が加入している健康保険組合からでる保障を②企業保障として調べました。

病気や怪我で長期間働けなくなったとき

①公的保障

「高額療養費制度」が使えます。

これは健康保険料を支払っている人ならだれでも利用できる制度。

病院を受診するときにみなさん保険証を出しますよね?あれと紐づいているとイメージされればいいかと。

年齢や所得によって異なりますが、ひと月の医療費負担の上限額が決められていてそれを超えた分は補助が出るので、一般的な370万円~770万円程度の年収の現役世代の人ならば、たとえ1か月に数千万円の医療費がかかったとしても上限額の9万円程度で済みます。

しかも過去12カ月以内に3回以上上限額に達した場合、4回目からさらに上限額が下がり44,400円になります。つまり、1年間でかかっても67万円程度ということ。

②企業保障

さらに健康保険組合からも1か月の自己負担上限額2万円を超えた部分については補助が出ることが分かりました。

つまり、万一数千万円の治療を1年間受けたとしても、1年間の医療費の負担額はかかっても2万×12か月で24万円。これなら病気や怪我に備えて貯金できそうな金額です。

脳卒中、難病、重度障害、末期ガンなどで在宅看護が必要なとき

①公的保障

障害年金と訪問看護療養費(健康保険組合が認めたとき)基準額の7割が出ます。

②企業保障

健康保険組合からは訪問看護療養費付加金 として1か月の自己負担上限額2万円を超えた部分については補助が出ることが分かりました。 こうなった場合でも 1年間の自己負担額は最高で2万×12か月で24万円。

死亡した時

①公的保障

私は40代子なしなので、遺族厚生年金+中高齢寡婦加算が受け取れることがわかりました。

遺族厚生年金とは、夫が受け取るはずの厚生年金の4分の3だそうです。

それから埋葬料5万円

②企業保障

埋葬料50,000円と150,000円との合算額の範囲内で実費が出るそうです。

 

私たち夫婦の出した結論

調べてみて分かったのは、公的保障と企業保障を組み合わせれば保険に入る理由のほとんどは解消すということです。あれもこれもと保険に入る必要なくない?と。

「でももしガンとかになって、保険が適応されない最先端医療とか受ける場合はどうするの?」

調べました。

ガンの治療法にもいろいろあって、患者側で保険適応になるものにするか最先端医療にするか治療法を選べます。それに最先端医療でも本当に高額なものはごく少数でした。受けたい人が受ける、そんな印象。わざわざそんなものに手を出さなくても、他にもたくさん臨床例がある治療法があります。

「でも今までずっと保険料払ってきたし、今解約したら赤字になっちゃうよ?」

調べました。

たしかに100%戻ってはきませんが、返戻率は70%から90%程度でした。思ったより返ってきます。

もう戻っては来ないサンクコストを気にしてこのまま払い続けるよりも、勉強料だと思ってできるだけ早く手を引いた方が無駄に払うお金が少なくて済みます。

「老後どうするの?」

今まで保険に払っていたお金を自分たちで貯蓄または運用することにしました。そもそも保険は保険、万一の備えであって、投資して運用するものではありません。運用して増やしたいならその専門の会社やプロにお願いしたほうがいいに決まっています。貯蓄するのに保険を選ぶ必要性はないということに気がつきました。

  1. まずは万一に備えての生活防衛資金、治療費自己負担額をある程度キープ
  2. 次にNISAやIdecoを活用して老後に備える
  3. さらに余裕があったら自分たちで投資信託などで運用(もちろんリスクも考えて)

そのうえで

  • 生活をミニマムにする
  • 健康に気をつける

これがポイントです。

生活をミニマムにする

人生100年時代を生き抜くには、極端な話、もらえる年金額内で生活できれば貯蓄がなくてもいいわけです。ですから、今こうして固定費を見直したり、無駄遣いを減らしてその分貯蓄や投資に回したり、少ない出費で生活する習慣を身につけておけば、貯金は増えるし、安泰な老後にもつながるというわけです。老後2000万円問題など言われていますが、あれだって毎月の生活費が少なければ2000万円の貯えなんて必要ないわけで、将来を心配してため込みすぎることもなく、体が動く現役時代にいろいろ経験することにお金が回せますよね。

日本年金機構のページに行けば、将来もらえるであろう年金の予定額が調べられます。

もちろん今後変動する可能性はありますが、まずは知ることが大事。

そして、その年金内で暮らせるか、シミュレーションしてみます。

もし暮らせないなら、足りない分のお金をいくら用意しておけばいいかわかるはず。

それがわかるだけでものすごく安心です。私たちはそうでした。

健康に気をつける 

そしてもう一つ大事なのが健康。

保険という保障を手放すわけですから、これまで以上に病気にならないような、病原菌をやっつけられるような、強い体、健康維持が求められます。

心と、体と、腸が健康でないと、老後の安泰などありませんからね。

病気になって医療費にお金を使うより、病気予防や健康維持にお金を使いたい。

健康寿命を長く保って、人生100年時代の終盤を寝たきりや病院通い、お金の心配で終わるのではなく、元気に楽しくピンピンコロリで終わりたい。

そのために、今から口に入れるものにこだわって、腸活して、ファスティングで体に溜まった毒を出して、ヨガで筋肉や関節をしなやかに保って、瞑想で精神をメンテナンスしているのだとも言えます。夫も理解してくれているので、食事などできる範囲で私に合わせてくれています。

ここまで確認できて、ようやく6つの保険のうち1つを残して解約するという結論が出ました。1つ残したのは、あと数年で満了を迎えるからです。これだけは終わりも見えてるし、生命保険なので万一の備えにもなるし、続けてもまあいいだろうということで。

まとめ

長くなりましたが、我が家は5つの医療保険と生命保険を解約し、大幅な支出削減に成功しました。

年間で約70万円(!!)も浮いたのです。でかい!

いやぁ、こんなに払っていたのかと思うと、なぜずっと放置したままにしていたのか今ではナゾでしかありません。

もちろん、これは夫婦2人の我が家の場合であって、人によってそれぞれ事情は違ってくるのは分かっています。独身の方、お子さんがいらっしゃる方、車が必須な方、自営業の方、いろいろいらっしゃると思います。決して「保険はみんなにとって不必要だ!」と言っているわけではありません。「万一」が自分に何か起こった場合はとてつもない安心感をもたらしてくれると思います。

ただ、国の保障は思ったより手厚いですし、「不安だからなんとなく」で入ってしまっている場合、昔入ったまま見直しをされていない場合には、保険が適応になる範囲の見直しも含めて「その保険、本当に必要か?」という視点で、今一度ご自身の置かれている条件の元で見直してみてもいいかもしれません。

お金の使い方を考えることは、人生を考えることですから。

 

この記事がお役に立てたら嬉しいです。

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