ダメージを最小限に抑える欲との付き合い方

考え方

みなさんは、物欲や食欲などの欲がどうにもおさまらないとき、どう対処していますか?

なんとか無理やり抑えようとしますか。

欲にまかせてやりたい放題しますか。

 

前者はストレスが溜まってイライラしますし、後者は後になって後悔や自分責めしてしまいますし、どちらを選んだにしても自分にとってダメージになりますね。

先日、私がよくやる物欲が高まったときの対処法をご紹介しましたが、それでもどうにも欲がおさまらないとき、最終的には「欲に付き合う」ということをしています。つまり「欲しい!」という欲求を満たしてあげるのですが、ちょっとした工夫でその後のダメージが最小限で済みます。今日はその方法について記事にしたいと思います。

食欲に付き合う

食欲は本当に手強いものです。今長期間の不食的ファスティングチャレンジをしているので、本当にそれがよくわかります。なんと言っても生命維持にかかわる本能の部分ですから。(実はそれも真実ではなくて、不食の視点から見ると、人間は本来食べなくても生きていけるのですが、長い摂食生活の歴史の中でその能力が封印されてしまって「食べなきゃ死んじゃう」と思い込まされている状態です。)まあ100歩譲って食べなきゃ死んじゃうが本当だとしても、じゃあその食欲は本当に生命維持に必要だから体が欲しているのか?と聞かれるとそうでない場合も往々にしてあります。

お腹がいっぱいなのにおいしそうだから食べる、時間だから食べる、おいしそうな匂いにつられて食べる、栄養などほとんど含まれていないハイカロリーで添加物だらけのものを食べる・・・など、どう考えても嘘の食欲で必要以上に食べている場合もあります。

関連記事→欲を刺激する仕掛けいろいろ。刺激を交わすには?

ストレスに弱い脳が苦しみから逃れるために出している命令である場合もあります。

関連記事→腸は脳より賢い!暴飲暴食を防ぐ方法

女性の場合、ホルモンによる食欲増進もあります。実は今がそうです。

 

食欲の正体を見極めたり刺激を減らしたりすることで落ち着く場合もあります。私の場合は、断食後の復食期の食欲がすさまじく、できる対策をとることでなんとか食欲をコントロールして復食期をやり過ごすことができました。

関連記事→復食期の食欲をコントロールする方法3つ

しかしどんなにコントロールしようとしても、対策を講じても、効果がないときは、もう抵抗するのをやめて付き合ってあげます。しかし、そのときにちょっとしたポイントが。

  • 生野菜、果物、ナッツ、海藻類をたくさん食べる
  • 水分をたくさんとる
  • 見切り品を買う

ひとつずつ見ていきます。

生野菜、果物、ナッツ、海藻類をたくさん食べる

どうしてこれらの食品をたくさん食べるかというと

  • 噛み応えがあって「食べている!」という実感を得られやすいから
  • 酵素や栄養素が豊富に含まれているから
  • 腸にいいから
  • 消化がよくもたれないから

体にいいものならば、食べた後に我に返った時の後悔が最小限で済みます。

水分をたくさん摂る

これは満腹感を得るためと、代謝を助けるためです。

見切り品を買う

今すぐ食べるわけですから、食材は消費期限ぎりぎりの見切り品で十分。安いですから出費も最小限で済みますし、葉物野菜だったら2,3束まとめ売りされて増量されている場合もあります。

「野菜や果物が食べたいんじゃない、〇〇が食べたいんだ!」というときもあるでしょう。お惣菜やお肉などを買う場合も同じ理由で見切り品を買いましょう。

そしてポイントは、その食べたいモノを遠慮なく心から楽しむこと。スマホやテレビなど見ずに食べ物としっかり向き合ってマインドフルネスイーティング。「いま自分はこれを食べている!」と五感すべてで感じるようしましょう。

物欲に付き合う

物欲がどうにもおさまらないときも同じ。どんなにコントロールしようとしても、対策を講じても、効果がないときは、もう抵抗するのをやめて付き合います。そのときのちょっとしたポイントとしては

  • リサイクルショップで買う
  • 消耗品を買う
  • 値段の安いものを買う
  • 前から欲しかったものを買う

ひとつずつ見ていきます。

リサイクルショップで買う

常日頃から捨て活をしていて思うのですが、服や本は欲しくて買ったものなのに1年後にはもう見向きもしないというものが家に溜まっていました。人間は常に変化し続けています。私が飽きっぽいということもありますし、その時の自分には必要だったけど今はもう必要なくなった、ということもできます。服や本は消耗品、回転が速いモノとわりきりましょう。

服は新品を買ってもすぐにダメにならないことを考えると、リサイクルショップで誰かのおさがりを買って1シーズンもしくは1,2年で着つぶせれば大往生ではないでしょうか。本も知識を得ることが目的なら図書館やリサイクルショップの利用で十分目的は達成されます。ましてや一時的な物欲ならばなおさら。下手したら買って満足して着ない・読まないことも考えられます。そうなった場合でもリサイクルショップで数百円で買ったものならば、後悔は少なくて済むでしょう。また売ることも考えられますし。

消耗品を買う

消耗品ならばいずれ使ってなくなります。例えばトイレットペーパー、お掃除用品、デンタルケア用品、保存袋など。まあ、あまりにまとめ買いするとストックが増えて部屋が狭くなりますからご注意を。いくらいつか使ってなくなるからと言って使い切れないほど買うと、今度は「早く使わなきゃ!」とプレッシャーになりますから注意してください。

値段の安いものを買う

物欲の暴走に付き合うのに大切なお金をできるだけ使わないで済むようにという工夫です。物欲が止んだ時に「なんでこんなものにこんなにお金使っちゃったんだろう」と後悔しないためにも、「今自分は判断力が狂っている」と認識して、被害を最小限に抑えるために安いものを買いましょう。「いいかどうかわからないけどちょっと試してみたかった」なんていう「お試し」に向いています。試してみてよかったら、あとでちゃんとしたものを買いなおすこともできますから。

前から欲しかったものを買う

せっかく物欲が高まっているのなら、今まで温めてきた「ずっと欲しかったもの」を「エイヤ!」と買ってみてはどうでしょう。前から欲しかったけど今まで買わなかったということは、値段や品質などいろいろ調べ、比較し、検討してきたということ。決して一時の物欲の暴走で「欲しい」と思っているわけではないと思います。もしかしたら買うきっかけを待っていたなんてこともあるかもしれませんね。そういう買い物なら得られる満足感も高いものになるでしょう。

最後に

食欲も物欲も、欲というものは抑えつけられるのが大嫌いで、その反動でもっと大きく荒れ狂ったものに化ける性質があります。でも、認めて付き合ってあげると、満足してすぐに小さくなる性質も持ち合わせています。

もし、付き合っても付き合っても全然満たされない、おさまらない場合、それはほかのどこかに元凶がひそんでいるということ。欲につきあうことでそういったことも見極められるようになります。

ポイントとしては最初から欲に振り回されるのではなく、まずは欲をコントロールし落ち着かせる対策を講じること。それでおさまればよしですが、それでもだめならできるだけダメージが最小限になるように付き合ってあげる。ゴミになるものもできるだけ出さないようにしたいものです。

締めるところは締めて、その中で望みを満たしてあげる。そういう欲とのツンデレの付き合い方をしていければいいですね。

 

この記事がお役に立てたら嬉しいです。

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