「ヤマ」について
前回の投稿から時間があいてしまいましたが
また再開したいと思います
今回は日常生活でしてはいけない5つのこと「ヤマ(禁戒)」の
四つ目「不貞(ブラフマチャリヤ)」について
私なりに解説していきたいとおもいます
- ヤマ(禁戒):日常生活でしてはいけない5つのこと(非暴力、偽らない、不盗、不貞、不貪)
- ニヤマ(勧戒):日常生活でするべき5つのこと(清浄、知足、鍛錬、学ぶ、神への献身(手放し委ねること))
- アーサナ(座法)
- プラナヤーマ(呼吸法)
- プラティヤハーラ(感覚制御)
- ダーラナ(集中、凝念)
- ディヤーナ(瞑想、観想)
- サマーディ(三昧、合一)
不貞とは?
現在は「不貞」という言葉は
たとえばご主人が奥さん以外の女性と肉体関係を持った時などに
「あの人は不貞をはたらいた」というように使われるように
昔から性欲というのは
「コントロールが難しい激しい欲望」
としてみなされていたようです
ですから性欲のままにだれかれかまわず肉体関係を持つということは
利己的な欲望を満たそうとする行為であり
アンコントロールな欲望に振り回されているということであり
それは制御しなければなりませんよ
という戒めになりました
それこそ昔は禁欲して生涯独身でいることを意味していましたが
現在でも「不貞」にその意味が残っているように
「パートナー以外との性的関係をむやみに持たないこと」
つきつめると
「生命エネルギーの無駄遣いをしないこと」
「欲望を制御すること」
「禁欲」
ということになります
禁欲の目指すところ
では、なぜ、禁欲が求められるのでしょうか
まず、欲望にはきりがありません
たとえばお金
いくらあっても安心することはなく
「もっと、もっと」と欲しくなりますね
物欲もそう
服や雑貨など 買ってもすぐに飽きて次がほしくなりませんか?
思春期の男女などは特に
いかにしてモテるか、いかにして異性の気を引くかということばかり
考えていませんか?
それらを手に入れるためにやっきになりませんか?
おいしそうなモノを見ては食欲に振り回され
お腹がいっぱいでも食べ続けたり
お酒を飲んで酔っ払ったら
もう頭も体もフラフラなのに飲み続けたりしませんか
それらを消化、吸収、解毒するのに大量のエネルギーが使われるわけです
そのように欲望には生命エネルギーがたくさん使われます
生命エネルギーは無限に湧いてくるものではありません
楽しいパーティーやデートのあとにどっと疲れるのは
笑ったりはしゃいだりするのにエネルギーを使いすぎるからです
叶えても叶えてもきりがない欲望に振り回されるということは
生命エネルギーの無駄遣いということになります
そして、欲望は叶えてもその先に本当の満足や幸せや安心はありません
そんな不毛なこと、きりがないこと、幸せにつながらないことに
大切な生命エネルギーを使わないで
本当に必要な所に使いましょう
というのが本当のねらいです
本当に必要なことというのは
自我の声を聞き、サマーディに向かうことです。
べつに子孫を残しちゃいかん!といっているわけではないです(笑)
ですからたとえば
心がジェットコースターのようにやたら浮き沈みすること
過剰な感情は抑えたほうがいいということになります
嬉しいことや楽しいことを追い求めすぎないこと
必要以上にショックを受けたり落ち込んだりしないこと
無駄に悩まないこと
背伸びせず ありのままの自分でいること
いつもニュートラルな心でいることもエネルギーの節約になります
それからヨガなどでは特に
ポーズをとるときに余計な力を使わないということにもつながるかと
まとめ
「不貞」とは
「パートナー以外との性的関係をむやみに持たないこと」
「生命エネルギーの無駄遣いをしないこと」
「欲望を制御すること」
「禁欲」
という意味で、
その本当のねらいは
「本当に生命エネルギーが必要な所に使いましょう」
ということでした
生命エネルギーは子孫を残せるほどのエネルギーですから
熱量ハンパないと思います(笑)
たしかにそれほどのエネルギーを適切に使えたら
どんな夢や願いも叶いそうですし
サマーディにも早く到達できそうな気がします
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