【捨て活・瞑想】メルカリでせこい自分に気づいた話

先日の記事にも書いた日本語教材をメルカリに出品したら、B5サイズの教材4冊が早速売れました。

参考記事→【捨て活・瞑想】2021秋の捨て活(本・教材)

普通のなんの変哲もない取引なのですが、せこい自分があらわれた出来事だったので、今日はそれを記したいと思います。

出品時の想い

もう手放すと決め、誰か新しい持ち主のお役に立ってほしいと思い、メルカリへ。

レベル別に2冊セットに分けたものと、一気にほしい人がいるかもしれないと思い4冊をまとめてセットにしたもので出品しました。私としては手放すと決めたモノはすぐにお家から出ていってほしいので、4冊セットが売れてほしかった。なのでお値段も2冊セットを合わせたものより若干お安く設定しました。そのあと購入希望者から値段交渉がありましたが、別に不用品で儲けようとは思っていなかったので値下げし、めでたく4冊セットでのお買い上げが決定。

よかった、よかった。まとめてもらってくれる人がいて。新しく必要としてくれる人が現れて。かわいがってもらうんだよ~

と、まるで娘を嫁に出す親の心境。

ちょっとお別れが寂しくなったりもしましたが、汚れなどをさらにチェックし、アルコールでカバーをキレイにふき取り、嫁ぐ身支度が整いました。

見落としていた送料

さて、いざ梱包しようとしたときにようやく「本4冊って送ったことないけど、どうやって送るんだろう?」と疑問を持ちました。今まで本2冊以上一度に送ったことがなかったのです。

調べてみたら、いつも使っている「ネコポス」が使えないことが分かりました。

じゃあ2つに分けて送ろうと思って調べてみたら、メルカリ便は1つの取引につき伝票が1枚、荷物1口まで。つまり複数口に分けて送れないそうなんです。どうしても2個口で送りたかったら、一つはメルカリ便、もう一つは購入者に住所を聞いて普通の配送方法で割引なしの送料で送るしかないとのこと。もし1個にまとめて送るとなると、送料が跳ね上がります。

うーん。バカでした、配送方法を先に調べておくべきでしたね。

 

ここにきて、セコイ私が顔を出します。

2冊セットなら「ネコポス」が使えて、送料は175円×2で済んだのに。

なんとか送料を安く抑えるにはどうしたらいい?

2つに分けて送るとして、購入者に住所を聞く?それとも取引をやり直してもらって、2冊セットをそれぞれ購入してもらう?(→いやいや、無理ですから苦笑)

・・・と何度もサイズを測り直し、何度もメルカリの配送方法・料金を見比べ、「なんとか安く送れないか」と頭をフル回転して考え、ネットで調べ、そしてふと、最初の目的からだいぶずれている自分に気がつきました。そして我に返り、「せこっ!」って思っておかしくなって笑えてきました。

お金と欲

最初は、だれか使ってくれる人に回そう、不用品が手放せればいい、赤字にならなければ儲けなんてなくていい、と思っていたのに、送料が倍以上になるとわかったとたん、予想外のことが起こったとたん、急に欲が出てきて、「損したくない」「ちょっとでもお得な方法はないか」とあっという間にセコイ自分が出てきました。よく考えれば、送料が上がったといってもほんの数百円。赤字にはならない程度の金額。もちろん、梱包を工夫することで安く済めばそれに越したことはありませんが、どうやってもサイズや重さ的に無理なのです。それなのに、安く抑えるためにあの手この手を考え、情報を探し、住所聞こうかとかメルカリ便のよさである「匿名配送」の利点も忘れそうになるし、「なんで2冊セットを購入してくれなかったんだろう」とか、挙句の果てに購入者のせいにする慌てふためきぶり。4冊セットでの購入を希望していたのは私の方なのに。

そもそも、もう「いらない」と手放す決心をしたものは、そう決めた時点で私にとっての価値ゼロ。つまり、値段ナシ。それを値段をつけて売ろうとしてたこと自体、すでにセコイ。そして「お金を出して買ってもいいよ」と言ってくれる人が現れたら現れたで、今度は数百円でも数十円でも多く手に入れようと、躍起になってました。

お金は大事です。私の手元に来てくれたお金は大切に大切に使いたいと思っています。でも今回のは「来てくれたお金の使い方」ではなく「もっと、もっと」と欲をかいて少しでも多く手に入れようとしたケース。

絵を書くのが大好きな子に、絵を書くたびにお金をあげるようになると、そのうちお金がもらえないと絵を書かなくなってしまうそうです。絵を書く動機が「好き」から「お金」に変わってしまう。本質からずれてしまう。今回の私の場合、ただ「不用品を手放したい」だったのが「数百円でも多く手に入れたい」に変わってしまいました。

お金自体に善悪はなく中立なモノですが、人間の強欲を覚醒させる強力なエネルギーを持っていると思います。しかも欲はあっという間に思考をのっとり、脇道へそらせようとします。

食欲にも性欲にも同じことが言えます。

だからヨガ的生活者としては、自分の欲をよくよくコントロールして振り回されないようにしないと。

まとめ

我に返った私は、晴れやかな気持ちで、すぐさま4冊をまとめて梱包し、匿名配送のメルカリ便で出しました。

そもそも配送方法をよく調べていなかった私が悪いのです。いい学びと気づきが得られた、その勉強代数百円。安い!

まだまだ未熟な私。

小さくて弱い私。

欲にあっさり飲み込まれてしまう、弱くてすぐグラついてしまう心も一緒に胸に抱き、これからも精進していこうと思います。

 

この記事がお役に立てたら嬉しいです。

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