先日の記事で書いた「八支則」の1番目「ヤマ(禁戒)」の中の
「非暴力」について考えてみたいと思います
なんといっても「日常生活でしてはいけないこと」ですからね
「え?ヨガってマットの上でするものじゃないの?」
と思った方もいらっしゃるはず
そう、ヨガは生活の指針、基盤となる教えでもあるのです
- ヤマ(禁戒):日常生活でしてはいけない5つのこと(非暴力、偽らない、不盗、不貞、不貧)
- ニヤマ(勧戒):日常生活でするべき5つのこと(清浄、知足、鍛錬、学ぶ、神への献身(手放し委ねること))
- アーサナ(座法)
- プラナヤーマ(呼吸法)
- プラティヤハーラ(感覚制御)
- ダーラナ(集中、凝念)
- ディヤーナ(瞑想、観想)
- サマーディ(三昧、合一)
「非暴力」の意味
いくらアイツがむかつくからといって
殴る、蹴る、悪口や誹謗中傷などをしてはもちろんいけませんが
そういうわかりやすい「暴力」以外にも
私たちは知らず知らずのうちに
「行動」「言葉」「思考」などで
相手を、そしてなにより自分をいためつけているのです
「非暴力」が一番訴えたいこと
それは「自分や周りの人を大切にしてね」ということ
ここでは特に自分への暴力について解説していきます
「行動」の暴力
自傷行為などは分かりやすい例ですが、
例えば暴飲暴食、睡眠不足も自分の体への暴力です
疲れているのに休まない
筋肉、関節、骨に無理な負担をかける
ストレスを感じてもそのままにしておく
がんばりすぎる
などです
「言葉」の暴力
「私なんか、私なんて、どうせ私は」とか
「私ってホントダメ、バカ、役立たず、ブス、かわいくない、○○が悪い、価値ない、きらい」とか
ああ、書いていてつらいです。。。
「思考」の暴力
「他の人に比べて自分は・・・」と比較、卑下する
「~すべき、~しなきゃ」と外の価値観や義務を押し付ける
「もっと〇〇な人だったらよかったのに」
「なんでこんなこともできないの?これぐらいできないでどうするの?」と
高い期待を抱き、できない自分を認めない
ほかにも自分の本心を無視・否定したり
イライラ、怒ったりするような感情も
暴力に当たります。
まとめ
こうしてみると、けっこう自分で自分を痛めつけていませんか?
忘れないでください。
自分の一番の味方は自分であること
生まれてから死ぬまで、ずっと見守ってくれているのは自分であること
何をしても許して受け入れてくれるのは自分であること
自分のパートナーは自分であること
本当の自分を知っているのは、自分であること
完璧な人なんてひとりもいません
「自分を愛する」なんて高度な所は置いといて、
まずは「自分で自分を痛めつけない」ところから
始めてみませんか
もちろん「自分が一番だから」と他人を痛めつけるのもダメです
とにかく「自分と周りの人を大切にすること」
そこから始めてみましょう
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