みなさんは、虫、大丈夫ですか?
ダメな人、虫がいたら撃退しますか?
みなさんは、野菜を育てていますか?
もし虫、しかも害虫がいたらどうしますか?
今年から家庭菜園を始めました
トマト、ナス、モロヘイヤ、シソ、ニラ
ベランダに鉢やプランターを置いて育てています
田舎育ちのクセにド初心者で、分からないことばかり
先日 得体のしれない虫に遭遇しました
その時のことを書きたいと思います
虫は苦手という方はスキップしてください
冬野菜に向けて土を日光消毒中の出来事
今年初めて野菜を育てたので、知らないことばかり、失敗ばかり
プチトマトは梅雨の大雨でナゾの病気にかかって発育不良
梅雨明け後、奇跡的に持ち直し、不格好だけどいくつか食べられるまでに成長してくれました
今は早々にお役御免して、土から引っこ抜いて、土は再利用すべく日光消毒中
今年は冬野菜にも挑戦するつもりです
次に収穫を終えたのはナスでした
ナスも鉢から引っこ抜いて、土をほぐしていたときのこと
何かカブトムシの幼虫みたいなのが出てきました
しかも1匹、2匹ではなく、それなりに(苦笑)
調べてみたところ、「ネキリムシ」というコガネムシの幼虫だということが分かりました
ネキリムシは、その名の通り「根を切る」、つまり根っこを食べつくしてしまう害虫だそうです
食べ尽くされた植物は枯れてしまうらしい
さて、こいつらをどうしよう?
ネキリムシの対処法について、ネットには大きく分けて2つの意見がありました
害虫コロス派の意見
駆除、退治、処分:
鳥など他の小動物の餌、ゴミに出して焼却、殺して土に混ぜて有機肥料
過去にこの虫によって被害を受けた方はこの意見が多かったです
丹精込めて育て、収穫を楽しみにしていた野菜が枯れてしまったら、そりゃ恨みたくなりますよね
小動物の餌や有機肥料にというのは、「無駄死に」ではないようにも見えます
害虫イカス派の意見
殺さない:
残っている根を食べて土を肥やしてもらってから除去。生態系の一部とみなす
害虫が来ないように予防する
少数派でしたが、こういう意見もありました
ベテランの方、露地栽培の方は慣れているようです
鉢やプランターなら土を全部さらって虫を全部拾い出すこともできますが、畑だとそうもいきませんから、予防が何より大事とのこと
イタリアンパセリやネギ類(ネギ、ニンニクなど)を植えると、親であるコガネムシが嫌がって寄ってこないそうです
今回の対処
殺さず、全部拾い出して、雑草の茂みにお引越ししてもらうことにしました
理由は
- 冬野菜にチャレンジする予定なので、鉢の中にそのままいてもらうわけにはいかない
- 幸いナスの収穫に多大な影響があったわけではないから、恨みがない(最後成長が止まって葉が枯れてきたのはコイツのせいかもしれませんが・・・)
- ヨガの教えの「アヒムサ(非暴力)」に従い、不必要な殺生はできるだけしたくない
の3点です
キレイごと?
そうですね。今回はキレイごとを通すことができました
生かす派の「生態系の一部」という考え方が突き刺さりました
「害虫」ってだれが決めた?「命」に善悪はない
私たち人間からすると、丹精込めて作った野菜が食べられたり、全滅させられたりしたら、そうしたヤツは「悪いヤツ」「害虫」「駆除対象」になります
でも、ネキリムシからすると、生み落とされた環境で生きるためにゴハン食べているだけ。普通の命の営みをしているだけ
「害虫」と決めたのは人間の都合によるもの
そこにあるのは必死に生きようとしている小さな「命」であり、
起きていることに善悪はない、宇宙からしてみればニュートラルなものなんですよね
私はコガネムシが生態系でどのような役割を果たしているのか全く知りませんが、
人間の「役に立つ」から生きていていい、「役に立たない」から殺していいというわけでもないと思います
そんなことしたら、それこそ生態系が壊れてしまいますから(もう結構壊しているし)
とにかく、私の都合でこれから続くはずの命を終わらせてしまいたくはないな、と
ヨガ哲学「ワンネス」
ヨガ哲学には「自他を分けない、全部が同じ一つ、oneness(ワンネス) 」という考え方があります
私の命
あなたの命
人間の命
ワンちゃん、猫ちゃんの命
牛、豚、鶏の命
魚や貝の命
虫の命
そして、植物の命
ぜーんぶもとは同じ ぜーんぶoneness
さいごに
今回は心に余裕があったのでアヒムサできましたが、いつもそうできるかは全く自信がありません
プチトマトが病気にかかりましたが、あれが病気じゃなくて虫だったら、やっぱり「コノヤロー!」と殺していたかもしれませんし
実家の畑が獣に荒らされて、せっかくできた農作物を食べられてしまったと母が嘆いていたときにも「にっくきイノシシめ!ハクビシンめ!」とか思っていました
夏の真夜中に蚊がぷーんと飛んでいたら、睡眠を邪魔されて無意識に叩き潰そうとするでしょう
それでも、「ヨガ的生活」を心がけている身としては
できるだけ暴力的な思考は持たないようにしようと思っていますし、
できるだけ不要な殺生もしないように努力しています
この記事がお役に立てたら嬉しいです
コメント