前回の記事に続いて
今回は日常生活でしてはいけない5つのこと「ヤマ(禁戒)」の
二つ目「偽らない・正直・誠実(サティヤ)」について
わたしなりの解説をしていきたいとおもいます
まず相手に対して
次に自分に対して
嘘をつかない、誠実であるとはどういうことか解説し
最後に「嘘をつかないで生きる」ための
一つの方法をご紹介したいと思います
関連記事→ヨガ八支則「ヤマ」その①「非暴力(アヒムサ)」とは
- ヤマ(禁戒):日常生活でしてはいけない5つのこと(非暴力、偽らない、不盗、不貞、不貧)
- ニヤマ(勧戒):日常生活でするべき5つのこと(清浄、知足、鍛錬、学ぶ、神への献身(手放し委ねること))
- アーサナ(座法)
- プラナヤーマ(呼吸法)
- プラティヤハーラ(感覚制御)
- ダーラナ(集中、凝念)
- ディヤーナ(瞑想、観想)
- サマーディ(三昧、合一)
相手に対して「偽らない(正直・誠実)」
私たちはこどものころから「嘘はよくない」と
言われて育ちました
自分が得することが優先で人をだますために真実と違うことを言う
これは誰が見てもいけないことだとわかります
気をつけなければならないのは
「White lie(相手を傷つけないためにつく嘘)」という存在
相手を傷つけないために本当のことを言わない嘘ですね
たとえば自分のためにくれたプレゼント 作ってくれた料理など
好きじゃないけど喜んで見せることは
一見相手のためを思って本音を言わないでいるようにも見えますが
本当のことを言わないでいるのは
本当に相手のためなのか
もしかしたら自分が悪く思われたくない自己保身のためではないのか
そこもよく見極めないといけません
自分だけは事実、真実を知っていて
嘘をついている(本当のことを隠している)のもわかっています
つまり「思考」と「言葉」が一致していない→嘘をついている
「感情」と「言葉」が一致していない→嘘をついている
「感情」と「行動」が一致していない→ 嘘 をついている
とも言えます
それに嘘をついているのって
特に時間が長くなればなるほど
自分を、もしかしたら相手をも苦しめることにつながりますし
それは1つ目の「非暴力(アヒムサ)」にもつながってきます
特に一見「White lie(相手を傷つけないためにつく嘘)」に見えるものには
気をつけましょう
上の例なら、なるべく嘘をつかないで相手も傷つけない方法も
考えてみてもいいでしょう
例えば、喜ばしくないプレゼントや好みの味付けではない料理なら
自分のためにしてくれた気持ちは「ありがとう」と受け取って
相手によっては本音をさりげなく伝えられるかもしれません
逆に本当に相手を傷つけてしまう暴力性のあることでしたら
それは1つ目の「非暴力(アヒムサ)」 が優先されて
言わないほうが望ましいとされています
自分に対して「偽らない (正直・誠実) 」
実はこちらの方が難しいです
ありのままの自分で生きること
欲望・欲求にふりまわされずに真我の声を聞くこと
自分に正直に 誠実に生きるのは なかなか勇気がいりますし
ラクではありません
だからみんな「周りにあわせて」「いつもと変わらず」
流されている人が多いのではないでしょうか
それに先程述べたように「感情」「思考」と「言葉」を
常に一致させるのはなかなか至難の業です
たとえば
- おなかがすいていない(体は欲していない)のに時間だからと食べる
- 本当はやりたいことがあるのに変化が怖くてチャレンジできない
- 本当はやりたくないのに周りの評価が気になって「No」と言えない
- 本当は嫌なのに笑顔を作ってしまう
- 無理やり「いい人」「できる人」を演じる
- 世間が決めた価値基準に従う
- 話を合わせる
- お世辞を言う
- 顔色をうかがう
- 見栄をはる
などはすべて「自分に対する嘘」になります
特に人間関係がからむものは上げたらきりがありません
嘘をつかないで生きるには?
自分の本音
自分にとって価値があること
やりたいこと
ありのままで生きる方法は
自分にしかわかりません
だからいつも真我の声を聞く必要があるのです
どうやったら聞けるの?と思われた方
一つの簡単な方法は
「直観に従う」ということです
”ピン”ときたら、それに従うということです
ただ”ピン”と感じるためには
普段からアンテナをあちこち伸ばして
感度をあげておかなければなりませんし
”ピン”ときても気づかないふりしたり
あまりにも予想外のことだと怖くて無視したりすることもあります
まとめ
このように相手にも自分に対しても偽らない、正直、誠実でいるというのは
「感情」「思考」「行動」「言葉」を一致させる必要があり
そのためには常に自分が本当はどう思っているのか
細心の注意を払って真我の声に耳をすまさなければなりません
なかなか難しく困難なことではありますが
一日一日 一瞬一瞬の積み重ねによって
ちょっとずつ上達していくことができると思います
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