今回は日常生活でするべき5つのこと「ニヤマ(勧戒)」の
二つ目「知足(サントーシャ)」について
考えていきたいとおもいます
- ヤマ(禁戒):日常生活でしてはいけない5つのこと(非暴力、偽らない、不盗、不貞、不貪)
- ニヤマ(勧戒):日常生活でするべき5つのこと(清浄、知足、鍛錬、学ぶ、神への献身(手放し委ねること))
- アーサナ(座法)
- プラナヤーマ(呼吸法)
- プラティヤハーラ(感覚制御)
- ダーラナ(集中、凝念)
- ディヤーナ(瞑想、観想)
- サマーディ(三昧、合一)
「知足(サントーシャ)」とは?
「足(た)るを知る」
今あるものに目を向け
すでに十分足りていると認識して満足することです
わたしたちは「今ない」ものに目を向けがちです
ですから「まだ足りない」と常に不満を持ち
いつも「もっと、もっと」と求めています
「もっとお金が欲しい」
「もっと大きい家に住みたい」
「もっとおいしい物が食べたい」
「もっときれいになりたい」
「もっと上手になりたい」
「もっといい職場で働きたい」
などです
これではいつまでたっても満ち足りることはありません
もしくは
他の人と自分を比べて
自分が持っていないモノ
自分の方が劣っていること
に焦点を当てて
劣等感を抱いたり
相手を羨ましがったりしています
本当に「ない」?
欲張らず 人と比べずに
今あるものに目を向けてみると
決して「ない」でも「足りない」でもなく
「十分ある」ことに気がつくはずです
『地球がもし100人の村だったら』という本をご存じでしょうか
この本を読むと、「足るを知る」がよく分かります
日本人として生まれただけで超ラッキー
五体満足で健康で、今日も命の危険もなく生きられただけで幸せだと
感じずにはいられません
「もっとお金が欲しい」
→今日ご飯を食べるお金も 物を買うお金もあって生きていけていますよね?
「もっと大きい家に住みたい」
→雨風しのげる所に住めていますよね?手足伸ばして寝られますよね?
「もっとおいしい物が食べたい」
→腐っていないものをおなかいっぱい口にすることができていますよね?
「もっときれいになりたい」
→生きるのに十分な能力を持った体を持ち、健康で、いつも清潔にしていられますよね?
「もっと上手になりたい」
→勉強したり技術を習う機会があるだけ恵まれています。できるようになったことに目を向けて、今できる能力を磨いていきましょう
「もっといい職場で働きたい」
→働ける場所、雇ってくれる会社があるだけありがたいことです
今の「不幸」も「幸」になる?
たとえ今が不幸だと思える状況に置かれていたとしても
後から振り返ると実はラッキーだったと思えることもあります
『塞翁が馬』という話をご存じでしょうか
落馬して骨折してしまった男性がいました
しかしすぐ後に戦争が起こり
若者はみな兵士として駆り出され戦死してしまいましたが
その男性は骨折していたため兵役を免れ
戦争に行かずに済みました
というお話しです
例えば今リストラされて(会社を辞めて)
なかなか次の就職先が決まらないとしても
それは何かスキルや知識、資格を身に着ける成長のチャンス
ゆとりある時間を使って自分をみつめ、新しい何かを始めるチャンス
かもしれないということです
まとめ
「ない」ものではなく「今ある」ものに目を向けるだけで
もう今日無事に一日が終わるだけで幸せで
今自分を取り巻くすべてのことに感謝できるようになります
要は「物事をどう見るか」ということなのでしょう
それは自分次第でいかようにも変えられるものです
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