【ファスティング】復食期の食欲をコントロールする方法3つ

ファスティング(断食)は一定期間固形物を断てばいいと思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、実はおおまかに3つの期間があります。

断食前に心身を整える「準備期」、何も食べない「断食期」、そしてだんだん普通の食事に戻していく「復食期」です。

この中で一番つらいのは、実は何も食べられない「断食期」ではなく、「復食期」なんです。

今日はその理由と、それを乗り切る方法をご紹介したいと思います。

「復食期」が一番つらい理由

それは「やっと食べられるようになったのに、食べたいものが食べられない!」とフラストレーションがたまるからです。断食期は確かに何も食べられないので最初お腹がすきますが、だんだんそれにも慣れてきます。消化器官が休止モードに入る上、「どうせ何も食べられない」と無意識で自覚しているので食欲もわかず、精神的に安定しています。

一方「復食期」は「いよいよモノが食べられる」喜び、そして実際に固形物を摂ることで休眠状態だった胃腸が活動を再開することによって、食欲が刺激されます。しかし、最初に摂っていいのは消化吸収がよい添加物なしの食べ物だけ。いくらスナック菓子やチーズハンバーガーや背油たっぷりのこってりラーメンを食べたくても、それは「復食期」が終わるまで食べられないのです。

この「食べていいけど(好きなようには)食べられない」という中途半端な状態、食欲が大暴れしている状態、これがつらいんですね。

乗り切る方法①ファスティングの目的を思い出す

普通の人なら、何日も食べ物を口にしないなんて信じられない!耐えられれない!死んでしまう!と、やろうとも思わないでしょう。それでもあなたは何か思うところがあって断食をやろうと決心して取り組んだ。それは本当に勇気ある決断で、素晴らしいことです。その当初の目的を思い出してほしいと思います。

どうして断食をしようと思いましたか。

どんな自分を実現したかったのでしょうか。

それには確実に近づいています。ツラいときこそ初心を思い出して。もう少しだけの辛抱です。

乗り切る方法②瞑想

イライラがおさまらないとき、「もう何にも気にしないで食べたいもの食べてしまおうか」と抑制が効かなくなりそうなとき、とにかく目をつぶってみましょう。

まずは、今の呼吸に意識を向けてみます。

たぶん呼吸が浅く、速くなっていると思いますので、まずはゆっくり深呼吸。お腹にたっぷり酸素を送り込むと、あら不思議。少しイライラがおさまって、気持ちが落ち着いてきます。

「ラーメンが食べたい」「ケーキが食べたい」と思うけれど、ラーメンやケーキは「今、ここ」にはありません。つまりそれは「味の記憶」、頭の中に作り上げられた「妄想」です。頭の中の「妄想」がその刺激的な味を思い出させ、食欲を掻き立てているのです。「偽りの刺激」です。まず、そのことを認識します。

うっすら目を開けてみます。目の前には「ラーメン」も「ケーキ」もありません。

匂いを嗅いでみます。もちろん匂いもしません。

手を伸ばしてみても、もちろん触れません。温かさも感じられません。

感覚的には何も刺激を受けていないのです。その事実を認識しましょう。

それは全部「記憶」からの刺激であり、「まやかし」「妄想」です。「偽りの食欲」だと認識しましょう。

気づけたらこっちの勝ちです。

おなかがすいていたら、それは本物の食欲。「食べるべき消化のいいもの」を食べてお腹を満たします。お腹が満たされれば本当の食欲はなくなります。まだ食べたいなら、それは 「偽りの食欲」です。

乗り切る方法③マインドフルネス・イーティング

食べるときに「記憶」ではなく「今、ここ」にある食べ物としっかり向き合う手段として「マインドフルネス・イーティング」も効果があります。

食べる際に目の前の食べ物に全集中して食べる食べ方です。噛むときにはぜひ目をつぶりましょう。

まず、テレビは消してスマホも遠ざけて見られない、通知音なども鳴らないようにしておきます。

まずは今目の前にある食べ物の色、形などをよく見ます。匂いを嗅ぎます。それから食べ物を口に運んで、目をつぶってゆっくり噛んで味わいましょう。食材は何か、調味料は何が使われているか、どんな調理法か、味や舌触りや鼻に抜ける匂いなどから判断するようにします。そもそも普段私たちは、しっかり「味わって食べる」ということをしているでしょうか。「ながら食べ」が習慣になっている人は「見る」ことすらしていないんじゃないでしょうか。 マインドフルネス・イーティング をすれば、強制的に今目の前にある食べ物を食べることに「全集中」、そうこうしているうちにもう「記憶」の中の味は消されていると思います。

断食をして何も口にできなかった時に比べると、今こうして噛むことのできる喜び、食事ができる喜び、断食前よりも敏感になった味覚で感じる味、など、「今目の前にある食べ物」からいろいろな喜び、感謝を感じることができるのではないでしょうか。

まとめ

今日は「復食期」の食欲をコントロールする方法を3つ紹介しました。

「復食期」はファスティングの最後を締めくくる大事な時期。ここをきちんとクリアできるかどうかでこのファスティングの成否、さらには今後の体内環境も決まってしまいます。

なりたい自分になるためにも、「妄想食欲」に踊らされることなくこの時期をうまく乗り越えましょう。

 

この記事が参考になったら嬉しいです。

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