今日は大いなる意識へアプローチする方法について、点と点がつながったというか、不食からのアプローチと科学的なアプローチのどちらからも同じ結論に導かれた、という話をしたいと思います。鍵になるのは「睡眠」です。
不食と睡眠の関係
不食になると睡眠時間が短くなる
微食や不食になると、消化吸収で体が疲れないので睡眠時間が短くなります。実際、多くの不食実践者の方々が短時間睡眠であるとおっしゃっていますし、わたしも長期間の不食的ファスティングをしていたとき、ほんの2,3時間で目が覚めてしまうことがよくありました(することがないのでその後も寝続けましたが)。
山田鷹夫さんのいう「テレーゼ・ゾーン」と大いなる意識
「不食」という言葉を日本に広めた山田鷹夫さんは、ご著書『断眠』の中で「人は食べなくても生きられる」だけでなく、人は「眠らなくても生きられる」とも言っています。実際人が寝ている間にも心臓や内臓は動いているし、脳だって記憶の整理などして動いています。そういった人のコントロールが及ばない意識を無限の意識、潜在意識、睡眠意識、あるいは大いなる意識と呼びました。
山田さんは、目覚めているときと寝ているときの中間地帯には、あるゾーンがあるといいます。寝ているようで寝ていない、ギリギリ意識を保っている状態にあるゾーンをカトリックの不食の聖女の名前をとって「テレーゼ・ゾーン」と呼んでいます。その「テレーゼ・ゾーン」にいることができると、無限の世界、大いなる意識に至ることができ、そこから無限の叡智、情報を引き出し、無限の歓喜を得られると言っています。実際ご自身で実験もされていました。
科学者と睡眠の関係
発明王睡眠法とは?
『神様とのおしゃべり』『悪魔とのおしゃべり』などご著書多数のベストセラー作家であるさとうみつろうさんは、科学的な切り口でスピリチュアルを説明する方です。スピリチュアルって目に見えない世界だからこそ、なんかこう、ふわふわっと、雲をつかむような話をされる方が多い中、たぶんそういうのを信じていない人でもうなずかざるを得ない根拠と具体性、信ぴょう性がある説明をされます。
ある日、彼のYou Tubeチャンネルで成功者の眠り方の話をされていて、月間ニュートンに載っていた最良の睡眠法ということでエジソン流発明王睡眠法を紹介していました。その方法とは、浅く眠ってすぐ起きるというものでした。
なんでも睡眠には4つのステージ(レム睡眠とノンレム睡眠のステージ1,2,3)があり、後ろに行くほど睡眠が深くなります。2021年のフランスの研究で、その中で一番閃きが多かったのはノンレム睡眠のステージ1まで眠って起きた人だったという結果だったそうです。つまり、アイデアもひらめきもそこに満ちているということになり、実際エジソンや画家のダリも浅く眠ってすぐ起きるために、手に音がなる鈴や鍵を握って寝たそうです。レム睡眠の間はまだ意識の力で筋肉に力が入っていますが、ノンレム睡眠のステージ1になると力が抜けてそれらが落ちてしまうそう。その音で目を覚ますようにしていたようです。
さとうみつろうさんのいう「シューマン共振」の脳波と集合意識
さとうみつろうさんによると、ノンレム睡眠のステージ1の脳波は7.83Hzに近いそう。これはシューマン共振(地球が始まってからずっと電離層との間で流れている超長波の周波数)のときの脳波で、ここに全ての叡智、集合意識があると言われています。シューマン共振の脳波に近いということは集合意識(地球が始まってからこれまでの全人類が獲得した知恵、またはこれから人類が獲得するであろう全ての知恵も含まれる領域)にアクセスできるということだそう。
「テレーゼ・ゾーン」とノンレム睡眠のステージ1は同じ?瞑想も?
なんか、「浅い眠り」といい、山田さんのいう「テレーゼゾーン」と表現は違えど、似ていないですか?せっかくの叡智、アイデア、情報、そういったものを、通常私たちは起きた瞬間忘れてしまっています。それを浅い眠り、意識をギリギリ保てる眠りを取ることで、目覚めた後覚えていることができる。
そして、寝ているようで寝ていない、半覚醒半睡眠の状態と言えばもう一つ瞑想も実は同じ状態なのではないかと思うのです。悟りを開いた覚者はほとんど瞑想されていますし、ビジネス界ではスティーブ・ジョブズが日々の生活に瞑想を取り入れていたというのは有名な話です。これは憶測ですが、あれだけ多忙な人が疲れ知らずでいろいろなアイデアをひらめくことができたというのは、そこにアプローチできていたということかもしれません。
最後に
いや~、不食になるだけでも世界が大きく変わると思っていたのに、その先にまだまだ道が続いていたとは!
睡眠や夢については、たしかにまだわからないことが多いですから、そこに偉大なる秘密が隠されていると言われても不思議ではありませんね。
それにしても不食者からのアプローチも科学者からのアプローチも、行きつく先が同じというのはとても不思議であるとともに、やはり真実は一つなんだ、とも思わされました。まだまだこの世界は神秘(神の秘め事)に満ちていますね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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